(2014年/イギリス・アイルランド/95分)
監督:レニー・アブラハムソン
【ストーリー】
フランク(マイケル・ファスベンダー)は、常にシュールなかぶり物をかぶっている不思議な男。フランクがリーダーを務めるバンドに加入することになったジョン(ドーナル・グリーソン)にとって、フランクは妙に魅力的な存在だ。そんなある日、バンドの映像がインターネットで話題になり、アメリカの音楽フェスティバルに招待されることに。ところが突然、フランクが様子が変になり……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
劇場でたびたび流れるフランクによるマナーCM
劇場のトイレでみかけるフランクによるコミカルなマナーに関する呼びかけ
こういったものからかなり笑えるコメディだと思っていました。
ちゃいましたわ。
完全に裏切られましたねー
登場人物の誰目線から観ても楽しい映画ではなかったと思います。
ジョンにいたっては自分を見ているようでイタかったし、フランクに関しては、後半が悲しすぎました。
モーテルでジョンに怒鳴られて「ごめん。ごめんね」って言っているフランクがなんというか・・・
もぉ・・・ほんと悲しくてその瞬間ジョンの腰のあたりを
ゴッ!!
と思いっきり蹴りたくなりました。
おまえがキレんなよ!!!って。
でも、ジョンだけを責められないよなーとも思うわけで。
確かに勝手に暴走して台無しにしたのはジョンだけど、彼の気持ちもわからんでもないし。
そりゃやるからには成功を夢見る人もいるだろうし、それ自体は悪いとも思いません。
できる人たちと仲間になったら「お?自分、できるんちゃう?」って自分をわかってない時は往々にして思うだろうし。
皆さんも誰かしら憧れの人はいると思います。
私にもあこがれの人物はいます。
でもどうがんばってもその人自身にはなれません。
最初は真似でも全然いいと思うのですが、そこからどうやって自分のスタイルを築いていくか、ということなんかなぁ。
自分は自分ですもんねー。
また、自分を客観的に見るのは難しいことですが、だからと言って「自信」がなければ、自分を信じなければやっていけないこともあると思います。
その辺のバランスがどうも難しいなぁ、と私自身は思いました。
周りのことをさておき突っ走れたらそれはそれでやっていけるのかもしれないけれど・・。
自分のことと照らし合わせながらほんっといろんな事を考えてしまいました。
なんか・・・ズドーン・・・と落ち込みました。
まぁまぁ言うても最後はどんだけ狭い世界であっても自分の居場所があるっていいね!という感想が出てきて、ジョンも大人の階段のぼったよね!ということで私の中では終わるのですが。
あっけらかーんと笑って終われる映画ではなかったです。
うりぼう3.5:
ありがとうございました☆