清須会議 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

最後は「人」ですわな。

清須会議

(2013年/日本/138分)


監督:三谷幸喜


【ストーリー】

三谷幸喜が17年ぶりに書き下ろした小説を自ら脚色し、メガホンをとって映画化。本能寺の変で織田信長が死去した後、家臣の柴田勝家と羽柴(豊臣)秀吉らが後継者を決め、日本史上初めて合議によって歴史が動いたとされる清須会議の全貌をオールスターキャストで描く。三谷監督作品では初の時代劇。天正10年(1582年)、本能寺の変で織田信長がこの世を去り、筆頭家老の柴田勝家は信長の三男でしっかり者の信孝を、羽柴秀吉は次男で大うつけ者と噂される信雄をそれぞれ後継者に推薦する。勝家、秀吉がともに思いを寄せる信長の妹・お市は秀吉への恨みから勝家に肩入れし、秀吉は軍師・黒田官兵衛の策で、信長の弟・三十郎信包を味方に引き入れ、家臣たちの人心を掌握していく。やがて後継者を決める会議が開かれ、それぞれの思惑が交錯する。(映画.comさんより)


【かんそう】

これもギリギリ駆け込みセーフ!


三谷監督初の時代劇!

ご自身も「大爆笑コメディにはならない」とおっしゃっていましたが、確かに今までの爆笑コメディとは一味違っていたように思いました。


また、監督は「コメディ」と「喜劇」は違う、と定義されていて今回は「喜劇」だそうです。



でも、豪華キャスト、時に三谷舞台を観ているかのような錯覚、三谷映画独特の素敵なピアノ音楽は健在でその辺は「ザ・三谷映画」として楽しませていただきました。




時代劇とは言いながらもド派手なチャンバラアクションなどは一切なく、「清須会議」というまさに「会議」の映画であり、その裏でいろんな思惑や策略が行きかいます。


また、ひっそりと女たちの戦国時代でもあったんだ、というのも見え隠れします。


結構スリリングでハラハラする内容ではあるのですが、でも、やはりそこは三谷さん。


笑い抜きでは語りません!




大爆笑の連続、というわけではないのですが、それでも結構声出して笑わせていただきました。



いっちばん笑ったのがビーチフラッグス・・・ではなく、旗取り合戦。


会議の開催が延び延びになっていたところに丹羽長秀からの提案で行われた催し物。


ここで各チームが推す大将が勝てば会議も俄然有利に進めることができるはず!



さぁー秀吉チームと丹羽チームとで対戦!



両チーム力が入るー!燃




・・・て、このシーン、なくても映画には全く支障ございません!!!





でも、ほんまめっちゃ笑ったのです。


そして、このシーンほど登場人物の特徴を表したシーンはなかったと思います。


この映画にとってこのシーンはいいスパイスでした。



私は前田利家(浅田信忠)が走り出した瞬間に大爆笑してしまいましたよ~。

映画中、一番笑ったかもしれません!!


彼の言った「走るのだけは苦手です」という言葉にウソ偽りはなかったです。




どのキャラクターも本当にとても魅力的に描かれていました。


今、大河で男前の岡田君が官兵衛演じてますが、この映画で寺島進さんが演じた官兵衛も最高でした。

この映画の官兵衛は子供をあやすのが少々苦手なようで・・・笑いました。



そしてなんと言っても大泉洋さん演じる秀吉がとても魅力的で、時におちゃめで時に腹黒で・・・あれなら秀吉についていく人続出かもなーと思いました。




私は歴女でもなんでもないのですが、滋賀が舞台ということだけで大河ドラマ『江』は1回も欠かさず観ておりました。


ほんま一度も見逃してない大河なんて後にも先にもこれだけちゃうやろか、というくらいにちゃんと観てました。

(三谷さん好きなのに『新撰組』は途中から土日関係なく忙しくなり断念してしまったし。)



そのおかげか、完全にかぶっているわけではないのですが、今回の『清須会議』の流れもすんなり頭に入ってきましたし、この映画が終わった後の歴史の流れも知っていたので、最後はちょっとせつなくなりました。



その中で、お市の方と柴田勝家の政略結婚的な流れや、勝家がお市の方にめっちゃ惚れていた、という内容は「江」も「清須会議」も同じでしたが、描き方が「清須会議」はほんとコミカルで笑いました。

めっちゃ軽いんですよ!!


「江」はさすが大河なドラマチックな描かれ方してましたけど。





これ、テレビで放送してもきっと全然おもしろくないと思います。

長いしCM入るし集中力がそがれるし。


大画面で観てこその映画!というポイントは何一つ挙げられないのですが(強いて言うなら阿南健治演じる滝川一益の走るシーンは絶対大画面がいい!くらい)、でもテレビよりは映画館かなーという気はします。



ちょっとくどいかな、という部分はありましたけど、娯楽作品としてしっかり楽しませていただきました。



その証拠にこの記事、いつもよりはすっごい短時間で書けました!



クラッカーくうこのおまけクラッカー

・常連の中井貴一さんに出てもらいたかったなー。織田側で。特殊メイクなしで。


・鈴木京香さんが出てきた瞬間に横に座ってたカップルの女性が「鈴木京香老けたなー!」としゃべりだしたのにびっくりしました。あなたのそのカチューシャも年齢のわりにたいがいでしたわよ。

うりぼう4つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊



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