駅ビルシネマでこれ見ました・・ | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

チリのエドはるみ・・・


シネマド館-LA NANA

家政婦ラケルの反乱

(2009年/チリ・メキシコ/96分)

監督:セバスティアン・シルバ



【ストーリー】

ラケルは、バルデス家で20年以上も働いているベテランの家政婦。無愛想だが黙々とよく働くラケルに一家は厚い信頼を寄せている。そんなラケルの身体を思いやった主は、若い家政婦を助手として雇うことにする。だが、自分の居場所を奪われることを恐れたラケルは、若い家政婦たちを苛め、次々に追い出してしまう。困った主は、ラケルよりも年上の家政婦を雇うことにするが、それが思わぬトラブルを生んでしまう。リストラの危機に身体を張って抵抗する中年家政婦の奮闘ぶりが話題になり、各国の映画祭で数々の賞を受賞した。(駅ビルシネマさんより)



【かんそう】

駅ビルシネマで見た映画、というのはこれです。


奥が深い、とか、激しく魂を揺さぶられた、とかそんな映画ではないけれど、とても素朴でいい事伝えてくれてるなぁ・・という映画。



人って人によって変われるものなんだ。

良い出会いは人生を大きく変えてくれる。





そんな事を感じさせてくれた映画だった。シネマド館-楽




チリ映画、と聞いていたので、そちらが舞台とは思うのだが、なんせ、90%以上家の敷地内でのお話なので、よくわかんなかったのだが、メイドを雇うのは普通で、メイドとして働くのもごくごく普通のことなんだなぁ・・と思った。


だって、来るメイドさんみんなちゃんと自分のメイド服持ってるんだもの。

日本でも作業服専門のお店ってあるけど、向こうではきっとメイド服専門のお店なんてのもあるのかもねぇ。

そして、メイド社会が普通てことはそれだけ貧富の差が大きい、ということも物語ってるのかもしれないね。




さて、映画の方ですが・・
若いメイドさんが来たら当然いぢめぬいて追い出し、自分の居場所確保。
年上のメイドさんが来ても激しくバトルを繰り広げて追い出し、自分の居場所確保。


エドはるみ・・いや、ラケルにとって、その家族が一番であり、もう、そこしかないのだ。



誰かにその領域を侵されるなんてとんでもないことであり、どんなことをしてでも自分の居場所を守り抜くのだ。

この負の精神力が正の精神力に変わればどれほど素晴らしいだろうか・・・

それくらいに徹底してるんよ、このラケルの必死ぶり!!いぢめっぷりにバトルっぷり。
おかしいんじゃないか・・・てくらいに。



ラケルは20年以上もその家庭で働き続けているわけだが、別に友達がいるわけでもなく、彼氏がいるわけでもない。
ほんと接触する人間が少なすぎるので当然世界も視野もせまくなり考えも偏ってくる・・・・
だからああいう意固地な考えに発展していぢめ抜くのか?!と思った。



しかし、事態は一変する。


ルーシーというメイドがやってくる。
そこからがこの映画の見せどころ。


あれだけ怖い顔をしていたラケルだったが、ルーシーの人柄によってどんどん表情が明るくなっていくのだ。


前半にあれだけ陰険なラケルを見ていただけに、この変化は見ていてとてもうれしかった。
もちろん最初はルーシーにいぢわるするんだけど、ルーシーの天真爛漫な性格はそのいぢわるさえもスルー・・。


長年意固地になり続けたラケルにとって必要だったのは、自分の居場所うんぬんではなく、ルーシーのような、何のためらいもなく抱きしめてくれるような受け皿の大きい寛容な人物だったのかもしれない。


この映画を見て、いつも思っている「出会いは人を成長させてくれる」ということをまた改めて実感。


年齢なんて関係ないよね。
良い出会いは人を成長させてくれる。

もちろん出会いがあればセットで悲しくてさびしい別れというのもついてくるけれど、それ以上に出会いによって得られた光や有意義な時間というのは貴重だよねー。

私にとってルーシーはたくさんいるけれど・・・私ははたして誰かのルーシーになれているのだろうか?

今後・・・なれるのだろうか?!



なりたいなぁ・・と思うのだが、そうなると私の場合やはり自己の成長が必須である。


ラストもとてもすがすがしくて、観終わった後は映画の題名とは裏腹にさわやか感が胸一杯に広がったなぁ。



うりぼう4つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊




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ありがとうございましたラブラブ