私が鏡の中に入ったらどんな世界が待っているのでしょうか・・・・?
Dr.パルナサスの鏡
監督:テリー・ギリアム
(2009年/イギリス&カナダ/124分)
【あらすじ】
2007年、ロンドン。人の心に抱いている想像の世界を具現化してみせる魔法の鏡「イマジナリウム」。それを出し物に劇場仕立ての馬車で巡業をしている旅芸人の一座がいた。科学者でもあり座長でもあるパルナッサス博士(クリストファー・プラマー)、その美しい娘・ヴァレンティナ(リリー・コール)、こびとのパーシー(ヴァーン・トロイヤー)、曲芸師の若者・アントン。摩訶不思議な魔法の鏡はたちまち観客たちを虜にしていく。実は、博士には大きな秘密があった。娘ヴァレンティナが16歳になったとき、悪魔(トム・ウェイツ)に差し出すことと引換えに不死を手に入れていたのだ。もうすぐ期限は迫ってくる。そこへ橋の下に吊されていた謎の青年・トニー(ヒース・レジャー)が一座に加わったことで事態は思いがけない方向へと進んでいく…。(シネマカフェネットさんより)
【かんそう】
撮影中に主役級のヒース・レジャーが亡くなり、ヒースの友人たちが役をつなぎ、そのギャラを全てヒースの娘さんに渡した・・・ような話を、ネットで見たり、友人に聞いたりした。
それだけでじーん・・・ステキやん?
ヒース・レジャーという俳優さんに特に思い入れはなく、彼の映画も見たことはなかったのだが、良い俳優さん、ということはいろんな方から聞いていた。
そして、役をつなぐ・・・・とはどういう展開??という疑問もあり、今回はお話以外にもそういう点でも楽しみだった。
見てみると・・・
なるほどなぁ・・・うまいことつながれてますわぁ。
この映画自体、人と人との結びつき、というか、心と心の交流うんぬん・・・ということが少なく、とにかく監督の不思議ワールドで終始統一されているので、ああいう役のつなぎ方で別に違和感はなかったと思う。
そして、私が外国人俳優のことをあまりわかってない、という点でも、あのつなぎ方は全く違和感なっしんぐー!(って、いうかわかってないだけ)
ヒース・レジャーという俳優さんも普段はどんな演技をされているのかわからないが、今回のうさんくさいチャラ男はなんか自然でしたわよ?!
男前やしーーーー!!!
監督さんの話によると、彼は結構アドリブも入れていたようだ。
そういう部分からも役者としてのセンスがうかがえますな。
そして、パルナサス博士の娘:ヴァレンティナを演じていたリリー・コール・・・
どっかで見たことあんなーと思ってたら、あれですやんね?
雑誌のシャネルの広告ページによく出てましたやんね??
なかなかかわいい少女顔なんですけど、体はやっぱりスーパーモデルとだけあってナイスバデー!
どのドレスも衣装も似合ってはりましたわぁ・・・。
お話に戻りますと?
鏡の中は、その入った人の欲望が反映される世界が描かれているのだが、まぁー美しくも怪しい世界でねぇ・・・
自分も入ってみたくなったよ。
あのデザインも全て不思議大好きなギリアム監督デザインだそう。
監督自身もなかなか楽しんではるな・・・。
でも黒い欲望を持ってると・・・・きゃー!てな事になってしまうのですが・・・・
なんだか、不思議不思議でぐいぐい最後までひっぱられる映画だったので、余計にラストが印象的。
いろんな場面やつながりで疑問やツッコミが出てくると思うけれど、これは、もう余計なことは一切考えず監督の世界観、ビジュアル観を楽しむだけで十分OK!と思える映画だった。
私自身ああいうビジュアルや世界は大好きなのでぽぅわぁーっ・・・と最後まで楽しませてもらったよ。
あと、じっちゃま(パルナサス博士)と娘ちゃんがいつも着ている和柄の着物をアレンジしたようなぼろんちょ普段着がとってもおしゃれだったわ。
ちょっこす日本的な顔立ちのリリーにとても似合ってた。じっちゃんもあまりにもじっちゃんで似合ってたよ・・・
そしてそして・・・
エンドロールも凝ってかわいらしいものになっているのだが、それが終わったあとにもうひとつ演出が隠されている・・・・
最初「あ!あれだ!」とすぐに気づくんだけど、私は後に、その演出の意味を知りちょっとウルっと・・・・
なのでもし観に行かれる方がいらっしゃいましたら、最後の最後まで席を立たないで下さいね。
うりぼう4つ: