さて、バスに乗らずに歩いて「ひがし茶屋街」まで向かった私たち。
結構な距離を歩いたように感じて、自分プレゼンツのはずなのに
『まぁぁだぁぁぁ?!まぁだぁぁぁ?!』
と、だんなに何回も聞く自分・・・・
しまいには無口になったところでやっと浅野川に到着し、そこを渡ると・・・
はい!ひがし茶屋街ー!!
うわぁー!一直線にすきーっと道が伸びているーーー!!
最初に無料案内&休憩所みたいなところが目に入ったのでそこでトイレを借りてしばらく座っていた。
するとボランティアガイドさんが他のお客様になにやら話しているのが聞こえた。
『金沢ってのは雨の街なんですけどね。今年はぜんっぜん雨が降らない。昨日も天気予報では雨だって言ってたのにね、結局おしめり程度ですわ』
と熱く語っていた。
この日だってカンカン照りやもんなぁ。
そうして外に出て山の方へと歩いていく。
へー。民家と交互に並んでるんやなぁ・・・・と思っていたらそれは1本違う筋だったことが判明。
ちゃんとしたメインストリートに移動。
京都の祇園を思わせるような風景が目の前に・・・
ひがし茶屋街は文政三年(1820)に12代藩主、前田斉広(なりなが)の許しを得て、金沢に点在していたお茶屋を集めて、公認の遊里として誕生させたのが始まり・・・・だそうだ。
当時は100軒以上のお茶屋さんがあって、別天地とも言われるほどの金沢の歓楽地として大変にぎわっていたそう。
今でも建物などは当時とほとんど変わることなく、藩政時代の面影を残しており、国の『重要伝統的建造物群保存地区』に指定されているそうだ。
金沢って昔の建物がそのまま残っている、というのが多くて時代が交錯しているような街だなぁ、と感じる。
でも、違和感は全くないのよね。時の流れと上手につきあってるなぁ・・・て感じ。
ふっと横を見ると細い通路があったりするのでそちらに入っていくと・・・・
そこもなんとも言えず風情のある路地が・・・
※おじさんのためシャツをジーンズにインしていることをお許しください。
先ほどの通りも「ひがし茶屋街~♪」と間違えるほどの風情だったし、ここらへん一帯はしっかり整備&保存されていて昔の情緒をそのまま21世紀に持ってきているって感じだね~。
友人Nちゃんも言っていたけれど、歩いているだけでとっても楽しくなってくる。
しかもちょいちょい民家が挟まっていておばあちゃんたちがじょうろ持ちながらなんやほにょほにょと何語かわかんないほどの言葉で話しているんだけどきちんと会話が成立していたりとほんと不思議な街だわぁ。
友人Nちゃんが写真展に出していた写真の中にはこのひがし茶屋街が舞台になっているものもあって、その中で笑いの神が降りているとしか思えないような写真があったんだけど、今回その舞台をどうしても見たかったのよねぇ。
そして・・・
そして・・・・
とうとう・・・・みつけた・・・・YO!!
バーン!!コールドパーマ!!!
友人の写真にもこれが写っていて友人の写真にはこれにさらに三姉妹が写りこんでいる。
ほんまこの写真見た時爆笑したのだが、私が行ったときにはまったくそのような三姉妹も笑いの神も降りてきてくれなかったので残念極まりないわ・・・・
でもおばさん4人組がいてやっぱりこの「コールドパーマ」に食いついていた。
おばさんたちにとってコールドパーマって何か輝くキーワードだったりするのかね。
小さなお土産屋さんがあったりしていろいろ覗いてみるのも楽しい。
私も小さな油とり紙のお店があったのでそこで義父母へのおみやげ『めがね拭き』を買った。
どこに行ってもまず「義父母」へのお土産!と頭が動くすばらしい嫁くうこ。
でも買うのは安いお土産ばかりですがね。
いつも何かとよくしてもらっているのに・・・・すんません。
だんなも近くの烏黒鶏のカステラのお店で自分の両親にカステラを購入していた。
そうしてまた違う路地に入って歩いていたら、家の中からくさりにつながれて外でぐっだーとなっている犬発見。
雑種犬のようだが、とってもかわいい。
私は犬の中では雑種が一番かわいいと思っている。
ミックス犬ではない!雑種犬だよ!!!(同じだけど「雑種犬」の言い方が私は好き)
私が近づいてもまだ気づかない。
遠くを見つめてぐっだーとしている。
「今日の晩御飯なんやろー。どうせドッグフードやろうけどな・・」みたいな顔をして遠くを見ている。
『暑いもんなぁ・・・』と声をかけるとその犬はめっちゃびっくりしてバタタタ!!と急に起き上がりその拍子に家の引き戸でガーンと頭を打った。
そして何事もなかったかのように家の中に向かってきちっと座った。
中から飼い主がその様子に気づいたのか『散歩に行きたいの?』と犬に声をかけていた。
犬はだまって家の中を見つめている。
私が『頭痛かった?』と聞くとチラッとこちらを見て無言でまた家の中を向いた・・・
かわいいなぁ・・・いぬ・・・・
あの後散歩に連れて行ってもらったのかなぁ。
庶民の生活感も、昔の風情も堪能できるひがし茶屋街。
カフェも何軒か並んでいたので今度はお茶でもしたいなぁ。
そしてひがし茶屋街も堪能したあと、今度こそバスで駅に向かった。
まだつづく・・・