「好き」と「よそいき」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。

 

以前、ずっと

食事を作る仕事を

されていた

ある人(Aさんとします)が

仕事を辞められたときに

 

「私は、仕事として

お金を稼がなくては

いけないから

今まで料理をしてきたけど

 

実は全然、

料理は好きじゃない。

 

家では

ご飯炊いて

野菜を切るだけ

肉を炒めるだけ

魚を焼くだけ

くらいの料理で

十分だから

いいのだけど

 

美味しくて

見栄えも良くて

人様に喜んで

もらうような

‘よそいき’の

料理をつくることは

苦手」と

話していました。

 

学校が休校になって

先生が週に一回

訪問してくれて

宿題を持ってきてくれます。

 

訪問の最後に

「家の周りを

歩いたり

なわとびしてみたり

運動もちょっとは

してね」と

言ってくれるのですが

 

うちの息子は

コロナじゃなくても

 

小さい時から

体力もなくて

 

運動も

外に行くのも

好きじゃないので

 

そんなアドバイス

何の役にも立たない…。

 

今回、日本国民

自粛要請で

仕事の時間も減って

誰に気を使うこともなく

 

自分の好きなことを

思う存分できるように

なったわけですが

 

例えば

いくらすごいキレイな人でも

化粧や服装に

お洒落することは

興味もないし

好きでもない人は

 

普段は仕事で

必要性があれば

仕方なく化粧もするけど

一日中、家にいて

誰にも会わないような

状況では

絶対に化粧なんて

しなくなります。

 

いつも付き合いで

仕方なく

参加していたような

飲み会や保護者会も

 

コロナのおかげで

逆になくなって

せいせいしている人も

いるでしょう?

 

要するに

人によっては

キレイに着飾ることも

 

興味もないのに

誰かに会ったり

自分の時間を

犠牲にしたりするような

 

‘よそいき’のことが

このコロナのおかげで

やらない人が

増えています。

 

「できる(得意)」と

「好き」は違います。

 

逆に、

仕事じゃなくても

お金をもらえなくても

 

誰かにご飯を

作って食べてもらうことが好き。

 

やめろ、と言われても

外に出て運動したい。

寝ないでゲームしたい。

 

だって

好きだから。

 

会いに行っても

近くでゆっくり

しゃべれないかも

しれないけど

 

でも、ちょっとでも

顔だけでも

観れるなら

わざわざ行きたい。

 

好きという
動機でやることしか

もう自分に残って

いかないし、

 

信頼関係のある人としか

付き合っていくことが

できない時代に

なっていきます。

 

でもね、

今までやってこなかったけど

 

暇になったから

いつもは時間がなくて

面倒臭くて

適当にやっていたけど

 

あらためて

手間暇かけて

やってみたら

 

意外と楽しくできた、とか

 

何回も続けて

慣れていくうちに

好きになることも

ありますから

 

‘今は’

「できる」と

「好き」が違っても

問題ないのですが

 

服と同じで

「よそいき」の服しか

持ってない人って

(すごい有名人とか

皇室の人とか?)

 

なんか、かわいそうだよね?

 

誰もみてないところでは

本当に氣心地良くて

着古して

ボロボロに伸びて

シミだらけの

パンツをはいていて

欲しい。