岐阜県郡上八幡の
助産師＆針灸師の
加藤祐里です。
「断乳後のおっぱいマッサージは
やってもらえますか？」と
問い合わせがきたので
お答えします。
基本的に
おっぱいだけを
揉むようなケアは
していません。
全身状態を整えて
他の身体の痛みや
不調をとって
冷え取りを実践してもらって
最後に必要なら
ちょろっと触る程度かな。
確かに世の中の
乳房マッサージの理論には
「断乳後に助産師が
マッサージをしないと
しこりが残ったり
時には癌の原因になる」と
いう人もいます。
ですけど
癌になるかならないかは
マッサージしたかどうかより
衣食住の生活や
考え方など
もっと色んなことが
複雑にからみあって
起こるので
乳房マッサージしたから
必ずしも癌にならないと
言えません。
癌はおっぱいだけじゃなくて
他の場所にも
できますから
癌になるのが
怖いなら
ちゃんと癌のことを
学んでください。
おっぱいのトラブルに
なりやすい人は
「血」のめぐりが
悪いです。
おっぱいだけに
問題があるのでなくて
本当に「全身」です。
「血」は食べものから
作られます。
食べたものが胃腸で
消化されて
おっぱいのもとになります。
胃腸がきちんと
働くように
お腹をやわらかく
温かくしましょう。
半身浴なんて
忙しくて
できない、
靴下や腹巻も
高くて買えない、と
いう人も
「こんにゃく湿布」を
夜だけでもお腹にあてて
寝るようにしましょう。
お腹は身体の血流をあげて
筋肉を緩ませて
胃腸を動かせる「副交感神経」が
集まっているので
とくに夜、働きやすいので
効果がでやすいです。
「血」のめぐりが
悪くなると
肩こりや頭痛が
起こりやすいです。
小さいころから
無意識に緊張しやすくて
肩に力が入りすぎて
いつも失敗しないか
ビクビクして
小さくなって過ごしているような人、
あとは「凝り症」の人。
編み物とか細かい仕事を
やりすぎる人とか
適当に辞めとけばいいのに
「だって、やらなきゃ」が
口癖の人とかも
おっぱいのしこりや
トラブルが起こりやすい。
ストレッチとか
ヨガとか
筋肉を気持ちよく
伸ばすような
運動を定期的に
して欲しいのですが
たぶん、そんなに
運動は好きじゃないタイプだと
思うので
とにかく
「完璧に、ちゃんと
やらなきゃ」を手放して
「ホッ」とできる
人間関係や環境を
整えるようにしましょう。
「排毒力」が高ければ
授乳中も、断乳後も
乳腺炎にはならないし
癌にもなりません。
ふつうに生きていれば
必ず「毒」がたまります。
腸（うんち）
汗（皮膚）
尿（腎臓）
ではいつも毒を
身体の外にだしています。
発熱、下痢、湿疹、めやに、
鼻水、咳、痰、おりもの、
ケガ、出血、炎症などなど
私達が「病気」「悪い症状」だと
思っていることは
「毒の在庫一掃セール」
定期的にちょくちょく
症状を出し切れる人のほうが
本当は元気です。
猫背、骨盤まわりの
ゆがみがあると
リンパが正常に
流れていかないので
本来の正しい位置に
なるように
調整が必要です。
ここがちゃんと
発動していれば
おっぱいのトラブルは
ほとんど起こりません。
何よりも
「感情」が大事です。
泣くことを我慢して
ぐっと歯を食いしばって
耐えていると
おっぱいに「心の毒」が
たまります。
「旦那が頼りにならない」
「親も忙しくて
頼れない」
「誰も私のことを
理解してくれない」
「ママ友とかおらんし」
自分のまわりに
みえない壁を積み上げて
自分を追い込んで
しまっている人。
二人目、3人目に
おっぱいのトラブルが
少ないと感じるのは
子育ての経験が
出来た分、
力の抜き方も
分かってくるので
ストレスも少なくなります。
ということで
「もりのこ針灸院では
おっぱいだけ
揉むようなマッサージは
していません。
全身状態を整える
働きかけをしています。
もりのこに通えない人も
冷え取りだけでも
家でしましょう」