職人たちの‘第七感’ | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。

 

‘女の第六感’が

子宮から生み出される

女性特有の感覚なら

 

何十年もその道ひとすじで

仕事してきて

産み出された

 

普通の人には

よく分からない

言葉にできない

独特の仕事の感覚の

‘第七感’があると思う。

 

40年以上、郡上で

藍染めをしてきた

80歳代のT師匠に

ならって藍を育てています。

 

まだ畑で育てるだけで

染めるところには

まだまだたどり着けない

のですが、

 

(藍は刈り取って

叩きながら

天日でカリカリになるまで

乾燥させて

今度は冬に発酵させて

1年寝かしてから

ようやく染めることができます)

 

T師匠は世の中に

「ph計」(染めるときに

酸性かアルカリ性かを

調べるための機械」が

出る前から

染をしていたので

 

ph計よりも自分の感覚

(なめて味を調べるらしい)のほうが

正確だと言っています。

逆に数値もだけど

マニュアルや

人から言われたことを

鵜呑みにして

自分の感覚を

磨くことを怠ると

失敗するって。

これって、藍染めに限らず

 

助産や針灸の大先輩も
どんな便利で

有難い医療機器よりも

‘第七感’がすごく

正確な方々がいます。

私が現場に出たころは

昭和一桁生まれの

大先輩の助産師さんが

まだまだ現役で

お産をとっていた人も

いました。

 

例えば、病院の検査では

異常がなくても

お腹の赤ちゃんの

心臓の音で

「臍の緒が巻いてる」って

聞き分けることができる

産婆さんがいました。

 

で、ちょちょっとお腹を

触って

赤ちゃんの胎位を

替えたら

「心音が良くなった」って。

 

ああ、意味分からん(笑)

針灸の大先輩などは

目のみえない方も

たくさんいらっしゃるので

 

もう本当に独特な

脈のとたえかた、

氣のとらえかたを

されます。

 

ですけど、

どんな精密な医療機器でも

探せないような

病のもとを見抜いたり

 

何十年も病院に通っても

治らなかった病を

針一本で一発で

止めるような針灸師の先輩など

 

世の中のどんな理屈も

通用しない

その治療家にしかない

治療法則だったり

治癒パターンがあります。

 

藍染めも、

助産も針灸も

 

自然環境や

命や人の心とか

 

コントロールできるようで

できない、

分かっているように

思われているけど

実は誰も分かっていない

 

人間の予測を超えた

出来事が起こることを

相手にしているからこそ

 

機械では表現しきれない

人間独特の

‘第七感’が
磨かれるのでしょう。

 

ちなみに私も

20年近く助産師として

多くの産前産後のママさんに

関わってきて、

 

針灸師としても

身体を診ることを

してきて

私なりに培ってきた

‘第七感’があるとしたら

 

「この人、お産や母乳で

苦労するだろうなぁ」という

独特な‘第七感’は

だいたい当たります。

 

いくら旦那さんも

すごい理解があって

協力的でも

 

元々子ども好きとか

関係ないです。

 

すごく田舎に住んでいて

食べ物とか

こだわって

自然派にしていても

関係ないです。

 

「自分は自然派だし、

周りもそういう人が多くて

正しい情報も入ってくるし

正しいことをしているから

大丈夫」と思っている人ほど

 

冷えていますし、

頑固ですし、

自分の間違いに

気づきません。

 

そういう人は

相当、困ってからでないと

「助けて」と言いません。

 

頑固は

簡単に治せないのですよ。

 

理屈や

見えている出来事で

判断して

 

自分の感覚を

磨いていない、

 

冷えているのに

冷えに気づかないとか

 

寝ているときも

力が抜けていないのに

自分はリラックスできていると

思っているとか

 

すごい疲れているのに

もっと頑張ろうと

しているとか

 

寝不足なのに

休まないとか

 

イライラしているのに

良い人のふりして

怒りを抑えているとか

 

母親に甘えたいのに

自分でなんとか

しようとしているとか

 

そのうえ、

中途半端に

プライドもこだわりも

理想も高いから

 

できもしないのに

人に頼らずに

自分一人でなんとか

しようとしたり

 

人に「助けて」という

タイミングがズレるから

まわりもすごく

振り回される。

 

自分のなかで

起きている感覚を

感じるセンサーが

麻痺して

すっかり問題を解決するための

糸口がからみきって

しまっているから

 

問題が解決するのに

時間がかかる。