岐阜県郡上八幡の
助産師＆針灸師の
加藤祐里です。
ここ何日か立て続けに
何人かのかたから
「産後うつ」のご相談に
のっています。
今、日本中でも
とても問題になっていて
妊産婦さんの死因は
「自殺」がトップ。
風邪とか
交通事故とかと
同じくらい
誰がなっても
おかしくないのです。
おっぱいが出ないとか
赤ちゃんの体重が
増えないとかは
産んでみないと
分からないし
臨機応変に対応できる
のですが
「産後うつ」は
専門家がみれば
だいたい産む前に
想像できます。
真面目
人（親・夫）に頼れない
理想が高い
頑張り屋
緊張しい
冷えてる
理屈・知識が大事
受験勉強も
社会に出てからも
「頑張れば、結果が
出せる」世界で生きてきた人
で、たいてい
そういうかたの
まわりのご主人や
両親も
察しが悪いというか
思っている以上に
状況は悪いのに
楽観視しすぎていて
自分だけは問題がないと
思っている。
以前、私の企画では
ないのですが
これから出産を
迎える両親学級に
参加されたご主人が
クラスの最後で
感想を述べるときに
「だいたいの話は
ネットで調べていたから
もう分かっているから
自分は大丈夫」と
コメントしているのを
聞いて
この夫婦、終わったな
と思いました。
この「分かった気になっている」のが
一番、悪！！！
だって産後にメンタルが
問題になる母親の
ほとんどが
「うちの旦那は
私のことを
全然、分かってくれないんですぅ～」って
泣いているもん。
そんなの
産んでから
はじまったことじゃ
ないでしょう？
これも、ある方の
言葉なのですが
「人間の暮らしは
ネットやロボットでどんどん
便利になっているけど
人間そのものは
『アナログ』
人と人との関わり、
温もり
愛情、信頼、のある
場所でしか
生きられない生き物」
出産の準備というと
物をそろえたり
本を読んだりするくらいしか
思いつかないかも
しれませんが
本当に必要なのは
「アナログ的な
心と人間関係の準備」
何度も言いますが
いくらサービスたっぷりの
病院で産むことが
決まっていたとしても
退院したあとまでは
なかなか手厚く
サポートを受けられる
わけではありません。
いくら旦那が出産の前後に
仕事を休んでくれるとはいえ、
本当に大変なのは
里帰り先から
自宅に帰ってきて
１ケ月から３ケ月の時期
だったりします。
（たいてい、旦那さんたちが
休みをとっても
実際に生まれるときとは
タイミングがあわないときが
ほとんど）
旦那が忙しい
実家もなかなか
頼れない
真面目
すぐに気軽に
平日の昼間に
家まで助けにきてくれて
愚痴とか聞いてくれる
ママ友とかいない
今まで仕事ばかりで
地域の繋がりとか
情報とか全然知らない
という人は
家まで訪問してくれそうな
助産師さん２～３人
調べておきましょう。
日本助産師会ホームページ
できたら直接電話してみて
もし妊娠中に受けられる
クラスや相談などが
あれば受けてみる。
助産師さんも
いざというとき
いきなりまったく
知らない人から
電話がかかってくるより
一回でも会ったことが
ある人なら
安心なんです。
最初のうちは
お金も余分にかかる
かもしれないけど
「安心」に
高いも、安いも
お得も、割引もないのです。