楽器を吹ける体をつくる | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針きゅう師の

加藤祐里です。

中学1年生の長男が

吹奏楽部で

チューバを吹いています。

音を出せるように

なるのが難しい楽器

だそうです。

 

 

夏休みの大会のときは

パーカッション担当で

吹いていなかったので

気づかなかったですし、

男子部員一人、

1年生も少なくて、

先輩が甘くて

 

音が出せるだけで

褒めてもらえるような

環境で本人は

あんまり問題に感じていない…。

 

確かに音は出ていて

演奏はしているのだけど

後ろからみていて

 

呼吸のための

筋肉の使い方が

なんか、おかしい。
で、家に帰って

息子に風船を膨らませて

みたのです。

 

下の次男が数秒で

膨らませることができたのに

(こっちは空手をやっているから

体幹がしっかりしています)

長男、できず…(-_-)

小さいときから

運動神経も悪いし

不器用だし

あんまり期待はして

いなかったけど

 

そもそも呼吸が

まともにできていない。

 

そりゃ、生きてはいるから

生存に必要な最低限の

肺呼吸はしているのでしょうが

 

「肺活量」じゃなくて

「肺活力」(そんな医学用語は

ないでしょうが)
ぐっと息を吐きだす

体の使い方が

できないのです。

でも、確かに彼の

呼吸に関しては

小さいころから

思い当たることが

さんざんありました。

 

早産未熟児として

呼吸機能がまだ未熟な

時期に生まれ、

よくおっぱいを飲みながら

呼吸が止まって

真っ青になっていました。

おっぱいの時間以外は

ほとんど泣かずに

寝ていることが多くて


この時期にあまり

泣かないと

腹壁をきゅっと引き締めたり

胸郭をひろげる筋肉が

育たないので

 

そのあとの寝返りとか

ハイハイなどの発達や

大きくなってからの

姿勢にも

支障が出ます。

 

お座りが

できるようになってからも

筋力が弱いのか

ずっとハイハイでした。

もうちょっと大きくなって

気管支炎で入院したときに

酸素飽和濃度は

低いのに、

 

努力呼吸といって

肩をあげさげさせて

行き苦しそうに

ゼーゼーすることが

全くなくて

 

お医者さんに

「この低い値で

ふつうに息をしている子を

はじめて見た」と

言われました。

「呼吸」と言われると

これまでの成長過程で

思い当たる問題点が

ありすぎて、

 

こりゃ、いっくら

たくさん練習しても

技術以前の問題だわ~と

反省しました。

 

私は音楽のことは

よく分からないですが、

 

体のことは

放っておけません。

 

無駄な力を抜いて

正しい体の使い方で

呼吸をする、というのは

 

産後のお母さんも

同じです。

で、コンクールの次の朝、

さっそく星一徹の父ならぬ

 

もりのこの母の

特訓メニュー。

ひめトレに座って

アウターマッスル
(体の外側の筋肉)を

ストレッチでよく緩めて

 

インナーマッスルを意識して

呼吸筋を活性化する。

 

すると、昨日

ほとんど膨らまなかった

風船が膨らませるように

なるではありませんか?!

中学生の部活動レベルで

ここまでの筋トレは

時間的にも内容的にも

なかなかできるものでも

ないですし、

 

うちの治療院には

運動をバリバリしている

学生さんは

たくさん来るけど

 

音楽家はいなかったから

私にとっても

いい勉強になりました。

 

もうしばらく続けて

音の状態も変わってくるのか

観察したいと思います。