ものにこめられた愛の正体 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

ようやくようやく
旅の疲れが
抜けてきましたが

まだまだ
‘カンボジアの風’が
吹いているらしい
もりのこ院長で
ございます。

お会いするみなさんに
「どうだった?」

「フェイスブックみたよ!
楽しそうだったね~」と
言われても

決して
「また行きたいです!」と
無邪気に言えないくらい
しんどかったのが
正直な感想ですが

でも、いまだに
カンボジアで出会った人や

優しいまなざしで
声をかけてくれた人のことを
思い出すと

涙がでるくらい
胸がいっぱいに
なります。

素晴らしいストールを
自分のために
買ってきたのだけど

タグに作ってくれた人の
名前が書いてあって
その名前をみるたびに
(誰が作ってくれたかは
分からないけど)

ジワ~と涙がでそうに
なるくらい
温かい気持ちになるから

このまま
ずっとタグを
つけていたい、と
思うくらい。

今回、私は
はじめての海外旅行で
準備に段階から
楽しむ余裕なんて
なくて不安でいっぱい
でした。

旅の道中、
暑さや時差と
すきあらば
兄弟ケンカをはじめる
息子たちと

部屋の壁に
張り付いている
ヤモリやらカエルたちに
緊張続き。

私以外の人は
みな服のプロばかりで
何から聞いたらいいのかも
よく分からない
状態なのに

わざわざ私なんかが
こんなところまできて
意味があったのか、

もう糸のことなんて
学ぶことをやめて
子どもと泥んこ遊びでも
していたほうが
いいんじゃないかと
戸惑いながらも

何かひとつでも
多くのものを
持って帰らないとと
焦る気持ち…。

私は糸場で過ごすことが
多かったのだけど

通訳の人は
すぐにどこかに
行ってしまうから

言葉が分からなくて
戸惑うことも多くて

だけどIKTTで
子どもを育てながら
糸を作ったり
布を織っている
女性達が
話しかけてくれて

「休みながら
ゆっくりやりましょう」
(たぶん)

「このお菓子、おいしいよ」
(たぶん)

「この椅子使いなよ」
(たぶん)

「この糸を結ぶの、
難しいよね。
私、やってあげる」
(たぶん)

「あ、上手にできたね。
すごいすごい」
(たぶん)

「眠たかったら
私の寝袋使っていいよ」
(たぶん)
とでも言っているようで

言葉が通じなくても
‘お姉ちゃんが
下の妹たちの
世話をするように’

私のことを
優しく、
見守ってくれている
ことは感じました。

最後のお別れのときは
「悲しい、寂しい」より
自分の限界に挑戦して
やりきった達成感と
終わった安心感で

ただただ涙しか
出なかった。

一緒にいった
ひとみさん
「愛とやさしさを与えて
お互いに受け取りあっている
瞬間にたちあえた」と
書いてくれていますが

私は実は
助産師とかしていたくせに
「愛とはなんぞや?」が
いまだによく
分からないのです。

今回、旅の一番最初に
あるものづくり作家さんの
作品について
話すことがあって

平野さんが
「あの人の作品には
‘愛’がないのよね」と
言っていました。

旅の間ずっと
「作品にこめられた
愛ってなんだろう」と
ずっと考えていました。

それを作るのが
好きで、得意なだけじゃ
愛は足りないの?

なんだろう、
なんだろうって。

旅の最後に
徹底的に
「これが愛だよ!」と
実感させられるような
出来事に遭遇できました。

心に感じたものが
大きければ
大きいほど
ひとことで言うのは
難しいのだけど

カンボジアで学んだ
‘愛’とは

「あなた(この仕事、
この場所)のおかげで
今の私がある。

ありがとう!
大好き!」が
湧き出てくる状態、かな。

これってものづくりに限らず
なぜ自分はこの仕事を
するのか?という
モチベーションや

「命をかけてでも
この仕事をやり遂げたい」という
使命にもつながると
思うのです。

カンボジアに連れていって
くれた石徹白洋品店の
平野さんが
さまざまな
ワークショップを開催
されます。

IKTTの布をみせて
もらうこともできますから
石徹白にお越しください。

6月4日「いとしろアウトドア
フェスティバル2017」
糸つむぎ・染め体験
もりのこ院長も参ります!

5月21日スタート
(全4回)
養蚕&糸つむぎ&
染めた糸でつくる
「糸かけ曼荼羅」


石徹白洋品店
オープンアトリエ