移住者が田舎で新しいことをはじめるときによくある失敗パターン | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

息子がもう3年ほど空手を
習っているのですが
障害保険や事務手続きなどを
取り仕切ってくれていた
窓口が経営難でつぶれて

新しい組織に
移行することに
なりました。

新しい団体は
よそからの移住者のかたが
立ちあげたNpО団体で

教育委員会の後援も
受けていて
団体規約もしっかり
作ってありましたが

今まで会員が負担していた
金額よりも
負担額が大きくなる
ようでした。

責任者のかたも
ラグビー指導者?
説明会に参加されたかたが
「郡上をよくしたいのだと
熱く語っていたよ」と
言っていたそうのですが

入会したら
スポンサーのロゴが
入ったオリジナルTシャツを
毎年お渡しします
→いらんし

専門のトレーナーを
派遣します
→私、いるし。

ホームページなどで
活動を紹介します
→ホームページなんて
今どき誰でも作れるし。

そういうので
発信しても
効果がないから
困っているのに

現場のニーズと
ズレてますね…(._.)

結局、
今のところ私たちの
チームはそのNPОに
登録しなくても
自分たちでやっていけそうだし

ほかのチームも
とりあえず
数年様子をみてから
考えると言っていて
登録することを
やめました。

田舎で新参者が
新しくことを
はじめるときに
やってはいけない
典型例だわ~と
思いました。

田舎は、まず
「誰がやっているの?
関わっているの?」
が大事。

自分の知っている人
信頼できる人で
あれば5割くらい
クリア。

よく知らない
よその人で
実績もないような人は
逆にマイナス。

そこにどんだけ
掛け算しても
余計にマイナス要素が
増えるだけ。

で、自分の理想や
想いを語る前に

実際に活動している
メンバーに会いにいって
今困っていることを
よく聞く過程が
とても大切です。

ご本人はつぶれてしまう
全団体の関係者と
教育委員会など上層部との
やりとりと
ちょっとネットを検索した
くらいでマーケティングした
つもりでいたのかも
しれないですけど

田舎はそれを
マーケティングとは
言えません。

実際に活動している人や
団体に会いにいって
今、何に困っているのか
どんなサポートを必要と
しているのか
電話やメールでなくて

「直接会いにいって
話を聴きに行く」
というのが
とっても大事。

一緒に練習に参加したり
子どもたちと仲良くなったり
顔を覚えてもらえる
関係性を築くようにする。

特に競技人口が多くて
この団体に入ってもらえたら
利益が大きそうなチームには
何回も通う。

一回行っただけで
断られても
あきらめない。

なんだったら
自分の子どもも
通わせてみる。

相手のテリトリーに
いれてもらうための
工夫が必要。

NPОにすると
数年は助成金だけで
運用していくことが
できますから
必死になって
会員を増やそうとしなくても
なんとか活動を
維持していくことも
できますが

この先、ずっと
というわけには
行きません。

あの人に相談すれば
なんとか力になってくれる、
という
「顔がみえる信用」を
積み重ねていかないと。

チラシを配ったり
新聞に取材に
来てもらったりも
自分のことを
知ってもらうためには
やるといいと思いますが

自分から人に会いにいったり
現場の人の声に
耳を傾けたり
相手のことを知ろう、
自分のことを
受け入れてもらおう、とする
ことはとても手間も時間も
かかります。

時には
自分が頑張ったのに
思うような結果が
返ってこなかったり

思わぬ誹謗中傷に
さらされたり
凹むこともあるでしょう。

今のひとたちは
そういう手間暇を
惜しんだり
トラブルを恐れて
すぐに良い結果だけを
求めたがるけど

結果をもとめる以上に
面倒くさいことを
楽しめるように
なることが

信用を積み重ねることに
なるのかなぁと
思います。