それを問題と思う側の問題。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

私は2012年に親戚も
身寄りもいない
岐阜県郡上八幡医
家を建てて、
子ども二人と移住しました。

旦那さんはもともと
名古屋にいたときから
残業、出張や
休日出勤が多く

一緒に家族そろって
ごはんが食べられるようなことも
月に数回。

自分はどう生きたいのか
後悔しない生き方を
実現させようと思ったときに

何度も考えて
すごく反対されましたが
旦那さんは名古屋の実家で
単身赴任という形で
母子移住を決めました。

と、はじめて会うひとに
説明すると
9割くらいの人が
「よくできた旦那さんですね~」と
旦那のほうが褒められるんです(^^;

私のほうが
数倍いろいろ
頑張っているんですけどねぇ。

そんな旦那と出会って
もう10年経ちました。

私とは全く真逆の性格で
特別夢もないし
出世したいような欲もない。

趣味も特別ないし
家にいるときは
テレビ見てゴロゴロして
昼間からお酒を飲んで
好きなときに寝て
ジャンクなお菓子を食べて

ど~しようもなく
だらしないオヤジです。

結婚して半年のころ
子どもがまだ生まれる前に
旦那さんの酒癖が悪くて
すごい悩んだんですよ。

本人は仕事にも
ちゃんと行っているし
自分の親ももっと飲むし
暴力をふるうわけでも
誰にも迷惑かけていないと
いうから問題視して
いないのですが

あきらかに家庭の中で
私の話をゆっくり
聴いてもらったり
こちらのやってほしいことを
してもらえないような
ことがあって

私もすごくまじめに悩んで
アルコール依存症にまつわる
心理学の本なども
たくさん読みました。

そこで出てきた言葉が
「共依存」

アルコールに限らず
すべてのダメ夫(母)には
しっかり者の妻(子ども)が
存在しないと
成り立たないのです。

「あの人は私がいないと
生きていけない」

酒飲んで起きられない
旦那の代わりに
会社に仮病で休むと
電話したり

酒飲んで暴れたあとの
家の始末を
しっかり片づけたり

家計を助けるために
妻のほうが外で
ばりばり働いたり

家事ができない母親に
変わって家のなかの
ことを全部やって
小さい妹・弟の
面倒をみたり

「ちゃんとしているほう」の
人のことです。

「共依存」の妻には
結婚前の元家族の
両親やおじいちゃん、
おばあちゃんなどの
関係で同じように依存症がいたり

家族のなかが悪くて
小さいころからいつも
誰かの機嫌を伺って
子どもらしく生きることを
許されなかったような人や

親の干渉や支配が強すぎて
自分の好きなように選んだり
できない、
どこか親の好きなほうを
選ぶことが当たり前に
なっているような人も

自分さえ我慢すれば
自分さえ頑張れば
自分さえあの人を
怒らせないようにしていれば

平和で過ごせるって
「間違った関係性」を
学んでしまっているんです。

いくら自分は両親のように
はなりたくない、と
思っていても
無意識に繰り返して
しまうのです。

一人で生きていたら
問題は起きません。

夫婦になることで
関係性が生まれて
そこに自分の弱い部分や
未成熟な部分が
あぶりだされて
起こる「関係性」の問題なのです。

で、私は気付いたのですね。

お酒を飲む旦那のことを
問題だと思ったいたけど

実は、それを問題と思う
私が問題だったということに。

確かに私の両親は
仲が悪く
特に父親に対しては
怒りの気持ちしか
抱えてこなかったので
男性に対して
偏った価値観を抱えていました。

だから、男性に頼らなくても
一人で生きていけるような
仕事に就きたかったし

何くそ~、負けないぞ~と
頑張り続けてこれました。

だから、自分が好きで
選んだはずの
旦那に対する
理想も高いし
期待感も強いんです。

仲が良くて
経済的に豊かな
家庭に対して憧れが強い分

サザエさんのように
夫はこうあるべき、

妻はこうあるべき、という
「○○すべき」が強い。

波平さんも、マスオさんも
昼間から酒飲んで
グ~タラなんてしないでしょ?

旦那にこうして欲しい。

あの人の家の旦那さんは
もっとこういうこと
してくれるのに。

どうしてうちの旦那は
ダメなんだろう、と

思えば思うほど
実は自分の価値観の
問題が起きているだなと
自覚するようになりました。

「お酒を飲む旦那を
問題だと思う
自分が問題」だと
気付いたんです。

旦那を変えようと
するのでなくて

自分はだったら
どうしたいの?

どうしたかったの?

怒りたかったの?
悲しかったの?

いわゆる
インナーチャイルドですね。

人によって
家族の幸せは違うんです。

全くケンカもしないし
いつも穏やかで
何の不自由も感じない人も
いるのだと思うけど

決してそれが
理想でもゴールでもない。

ケンカしない夫婦を
正しいと思うから
良いたいことを言うことに
ストレスを感じる。

いつまでもラブラブしている
夫婦を理想に思うから
旦那のことが
好きじゃないことに
罪悪感を感じる。

衝突しながら
分かり合えない
寂しさや悔しさを
味わいながら

それでもやはり
家族なのだから
汚い部分も
見せあいながら
一緒に磨かれて
成長していく
仲間なんです。

その人のなかの
解決すべき問題に
気付くまで
「問題のある人」は
居続けるのだと思います。

といっている
私もこの先どうなるか
分かりませんけどね~(笑)

とりあえず
今日一日は
ごはんも食べれて
屋根のあるおうちに住めて
温かいお布団で
寝られる平和な一日だったと
思えば

多少、理不尽で
納得いかないことが
あったとしても
「まあ、いっか」って
終わるんです。

前のブログに書きましたが
「有難い」って
難が有るから
感謝できるんです。

だから、
苦難、困難、逆境、試練を
もたらしてくれる
存在こそ自分を
磨いてくれていますからね。