足湯をすると子宮が柔らかくなって、陣痛の痛みも和らぎます。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&鍼灸師の
加藤祐里です。

九州在住の麻酔科医で
冷えとり健康法を自ら実践し
全国で勉強会をしている
吉村真紀先生
もりのこブログを紹介
してくださいました。

出産のときに
子宮の出口が直径10センチ
開いてくると
う~ん、といきんでいいよと
言われます(分娩第一期)


いきなり陣痛がきて
子宮口がずんずん
開いてくるわけでなくて

鼻の頭位の硬さだった
子宮の硬さが
まぶたくらいの
ふわふわの柔らかさになって

指一本くらいの
子宮の厚みが
タオル一枚くらいに
ペラペラに薄くなる変化が
起きて開きやすくなります。

子宮は筋肉なので
体の冷えや
心の緊張などで
硬くなったり
緩みにくくなったりします。

順調に陣痛が来ていて
例えば、経産婦さんなんかは
子宮口が7~8センチくらいになると
いつ息みが始まって
赤ちゃんが生まれてきても
おかしくないのですが

やはり、子宮が硬くて
緊張しているようだと
陣痛の痛みを強く感じます。

私は助産師として
働いているときに

この‘いつ生まれても
おかしくない’時期に
5分でも10分でもいいから
足湯をしていました。

もうじっと座っていられないくらい
苦しい時期なのですが
それでも足湯をすると

子宮口が緩みやすくなって
母体の血圧や
赤ちゃんの児心音も落ち着いて
険しい顔つきが
おさまってくるのを
何回も見て来ました。
(ある意味、陣痛を弱めて
しまっているんですけどね…)

足と子宮はつながっていると
何度も実感させていただいたし

足湯をすると
自律神経のバランスを整えるので

出産後も
出血が少なくて
生まれてきた赤ちゃんの
呼吸や体温(バイタルサイン)も
安定していると感じています。

足湯は医療者でなくても
自宅でも
妊娠前でも、
妊娠してからでも
いつでもどこでもできます。

出産のときに
足湯をしてもらえるかどうかは
病院の方針や
経過によって出来ないこともあるので
選べないかもしれませんが

夏はどうしても
靴下がたくさん履けなくても
一日一回、足湯を
するだけでも

頭に気血が昇って
のぼせやすくなっている状態を
足元に気血を下して
正常な気血の流れに
整えてくれます。

今の助産ケアは
エビデンスが重視されます。

○○のケアをした人と
そうでない人と
比べたら
分娩時間が短くなったとか
赤ちゃんの酸素の状態が
良かったとか

何か目に見える形で
証明できないことしか
ケアに取り入れていけないような
流れがあります。

足湯をした人と
しなかった人の
経過の違いを調べろと言われても

自分がもしお産を介助するなら
そういう研究のために
足湯をしない対照群を
設けることになるので
私は調べる気もありません。

あくまで私が感じてきたことで
状況によっては出来ない人もいるし
たくさんやっても
自然に生まれて来れない人もいるから
万能ではないけど

でも、薬や医療処置に頼る前に
産婦さんの自然に産む
本能的な力を高めてあげるために
助産師ができる
最も安全で、丁寧さが伝わる
ケアのひとつだと思います。

8月22日に長野県松本で
吉村真紀先生の
冷えとり勉強会が
開催されます。

8月23日にはもりのこ院長も
冷えとり温ちゃん主催の
「温活マルシェ」に出店します。

勉強会は要予約。
マルシェは予約なしでも
ご利用できます。

詳細はこちらのブログ