母乳をもっと出したければ、赤ちゃんに吸ってもらう回数を増やしましょう。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院
院長の加藤祐里です。

一般的な産後の入院期間の
産後4~7日間のうちに
母乳だけで心配なく
育てられるような人は
ほとんどいません。

医療者がこの人は母乳だけで
イケるのに、と思っても

赤ちゃんが泣き止まないとか
ベッドに寝かせると泣いてしまうと
足りていないと思って
混合にしてしまっている人も多いです。

ミルクの場合は一日に
決まった量を、決まった間隔で
与えた方がいいのですが

母乳の場合は
泣いていれば、一日に何回でも
含ませてください。

もっともっと母乳を
たくさん出したい場合、
一日8回では少ないです。

私が「赤ちゃんに優しい病院」で
働いていた時
出産後、母乳以外の物を
あたえない方針だったのですが

たくさん母乳が出る人ほど
たいてい平均で一日20回近く
あげていました。

(チェックリストに
書ききれないほどだったので
まともに数えればそれ以上)

逆にあんまり泣かない、
助産師が赤ちゃんを起こしながら
なんとか口を開けてくれるとか
放っておくと3時間以上も
寝てしまうような赤ちゃんの場合、

ママの母乳が十分に
出てくるまで
時間もかかります。

たいていはお産も時間がかかって
ママの疲労も強く、
飲まないので生理的体重減少も
大きく、生理的黄疸も強くでるので

赤ちゃん自身が体外生活に
慣れていくのに時間がかかる
タイプのようです。

よく泣いている赤ちゃんほど
ひたすら含ませていればいいので
実は母乳はよく出ます。

抱っこしているだけで
スヤスヤ寝てしまって
おばあちゃんとかから
「手がかからなくて良い子ね~」と
言われてしまうような子は
実は母乳で苦戦しやすいのです。

もし、赤ちゃんにパクッと
吸ってもらいにくいようなら
乳頭のマッサージの回数を
増やしましょう。

ママが起きていて
できるようならば
1時間毎くらいに
乳頭を柔らかくする
マッサージをしましょう。

母乳は吸われたり、
体外に排出された刺激に対して
作られます。

一回の時間は短くていいので
刺激の回数を増やしてやることで
より分泌されるようになります。

搾乳も例えば3時間空けて
一回に40cc絞るより
1~2時間で10~20ccとかの方が
より母乳が出やすいやり方です。

(逆にたくさん母乳がでていて
すっきりさせたくて
搾っている人は
作られすぎの状態なので
搾乳は控えた方がいいです。
この話はまた後日…)

産後2か月以内の
母乳の状態は3日もすれば
変化します。

一か月まで混合だったからといって
この先、ずっと足りないままで
すぎるわけではありません。

上手くできなくて
悲しくなるくらいなら
早く近くの助産師に相談して
継続的にケアを受けましょう。

そこの助産院で
出産していなくても
母乳のケアだけとかでも
助産院にかかることができます。

施設によっては
出張で自宅にきてくれる
助産師さんもいるので
ぜひ、問い合わせてください。

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