出産前の不安。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院
院長の加藤祐里です。

先回の記事で
妊娠39週の方から
安産にするために
今から何かできるかとの
ご質問にお答えしました。

いよいよ陣痛がいつはじまっても
おかしくないという時期になって
急に不安になるのは
誰でもあることです。

以前にも私の長男の出産について
ブログで書いたかもしれませんが

私の長男は妊娠35週の早産で
生まれました。

当初、助産院の先生に
自宅にきてもらって
自宅出産を予定していましたが

破水してしまい
病院で出産をしました。

妊娠中はなんの異常もなくて
出産の為に、できる限りのことをしていて
きっと誰よりもお産にこだわっていた
私にとって

病院でお産をしなければ
ならないことはすぐには
受け入れられないことでした。

どうして、こんなことになったんだろう…、
異常の兆候に気づけなかった
自分をとても責めていました。

早産で産むことになって
子どもに何かあったらどうしよう…。

何かあったら私の責任…。

ただ、破水が先で
陣痛がすぐには始まらなかったので
比較的、落ち着いて
自分一人で静かに過ごすことができました。

お腹の赤ちゃんが
とても優しく「トントン」と
お腹のなかで動きました。

まるで私に
「ママの好きにしていいんだよ。
僕は大丈夫だよ」
と、なぐさめてくれているように。

私はそれまで
張りつめていた気持ちが
急にほぐれて
大声をあげて泣きました。

自分一人でなんとか
乗り切らないといけないと
思っていましたが

赤ちゃんが強く支えてくれていることに
ようやく気付くことが出来ました。

そのときに
医療者として
働いていた時は
異常が起こることが
悪いことだったけど

異常があろうとなかろうと
どんな命でも
受け入れることが
親になるということだと
悟りました。

それまで子宮口も硬くて
いっこうに陣痛がくる気配もなかったのに

「どんな子でも大丈夫」と
親になることに
腹をくくることができたら
自然に陣痛が始まりました。

出産まであとわずかの方でも
もうすでに陣痛がはじまっていたり

安産の為に
何かしたくても
何もできない人も

おなかに手をあてて
赤ちゃんに聞いてみてください。

自分が今、一番不安に
感じていることを
一緒に乗り越えてくれるか?

しずかに呼吸を整えて
赤ちゃんの動きに集中して。

自分の心臓の拍動、
吸った息、
体中をめぐる血液、
身体の温かさ、
ママが感じた事、が

すべて、お腹の赤ちゃんを育み
今、この瞬間もママと赤ちゃんが
一体になっていることを
イメージしてください。

必ず「ママに会いたくて
ここまで来たから
大丈夫だよ」という
メッセージを感じると思います。