「どうして私だけ子どもが出来なくてこんなに苦しまないといけないの?」 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です。

不妊症で悩む人は文明が進んだ
先進国にしかいないと言われます。

明日の食べ物もなく
大人も生きていくことに必死な
発展途上国ではそれに関して
悩む人はいないと言います。

日本だって同じ。
つい何十年か前、日本は戦争で負けて
焼野原だったけど、
世界中の誰もが目を見張るくらい
大発展をとげて今の暮らしがあります。

確かに江戸時代やもっと昔から
跡継ぎ問題は日本中、
徳川家にも農家にもありました。

ですが、血をつなぐことより
家をつなぐことの方が
ずっと大事でした。

「桃太郎」も「一寸法師」も
「かぐや姫」も拾われて育った子。
仲のよい老夫婦には子どもが
いないのが日本のよくある物語。

郡上の古い家にいくと
先祖代々の遺影がたくさん
あるのですがたいてい、
「この夫婦には子どもがいなかったから
この人が養子で…」という
話がついてきます。

つい何十年前までは
子どもは今よりたくさん
生まれたけれど
大きくなるまで育ってくれる子が
ずっと少なかったんです。

飢えとか、病気で
昨日まで元気だった子が
ある日突然死んじゃう子どもが
たくさんいました。

今はみんな80歳とか長生きするのが
当たり前のように感じる世の中だけど

命ははかなくて
今日、生きてくれていることが
本当に貴重な出来事でした。

大人だっていつまでも
生きていられるか分からなかった。

だから、子どもは地域のみんなで
育てたし、大切にした。

車も冷蔵庫もなかったから
みんなで助け合わないと
暮らしていけなかった。
だから、生きているだけで
みんなありがたい存在だった。

子どもがいない人もいたけど
みんな今日を生きるのが必死で
子どもがいないと
老後が寂しい想いをするかもしれないとか
先のことなんて考えなかった。

「どうして私ばっかり
子どもが欲しくてもできなくて
こんなに辛い目にあうんだろう…。」

でも、あなたの命を
今日までつないでくれた
ご先祖様はあなたに何を伝えようと
してくれているんでしょうね?

自分の血がつながった子どもが
欲しいとこだわれるこの世の中は
実はとてもありがたいこと
なのかもしれません。