夫も私も名古屋生まれ、名古屋で３０年以上暮らしてきました。
郡上には親類はいませんが、自然豊かな環境で
のびのびと子どもを育てられる場所を探して
郡上のおいしい空気と水と素敵な人々に魅せられて移住してきました。
私は２３歳の時に助産師となり東京の総合病院へ就職しました。
３年間で約３００人の赤ちゃんを直接取り上げた以外にも、
出産後の授乳のケアをさせていただい方も含めると
３０００人以上のママたちに関わりました。
妊婦健診など病院の検査では異常がなくても、
身体の不調で悩んでいる妊婦さんはたくさんいらっしゃいます。
お産も体の冷えや筋肉の硬さ、睡眠や心の状態から影響を受けます。
また出産後も慣れない子育てでの疲れやストレスから
継続的なケアを必要とされる方が多く、
より自然で気持ちの良いケアの方法を身につけて
妊娠中から子育てまでトータルして関わることができるようになりたいと思い、
鍼灸マッサージの学校へ入学しました。
東洋医学は‘気’に働きかける医術です。
‘気’は目に見えないため、科学では実証されにくく、
ずっと医療の‘科学的理論偏重’の現場で働いてきた私にとって
すぐには理解しがたいような理論もたくさんありました。
専門学校に通っていた頃に
助産師として働いていた産婦人科は
BFH（赤ちゃんに優しい病院）認定施設で、
完全母乳育児を目指すだけでなく
母親が本能的に兼ね備えている
子どもを自然に産み育てる力を引き出すために
お産も自然にこだわり、
ママや赤ちゃんの生きる力を信じるケアを
重視している施設でした。
まだ鍼灸学生でしたが
院長の指示のもと
素人でも簡単にできるようなお灸などを
ケアに取り入れて
みるみるうちにお産が進んだり、
母乳がでるようになったりするような
経験をして、
東洋医学の素晴らしさを
実感できました。
ですが、東洋医学のすべてが妊婦さんにとって
安全と言うわけではありません
やり方によっては流早産をひき起こすおそれもあります。
色々な鍼灸師のもとへ勉強に行って
「ささない鍼・あつくないお灸」の施術で
妊婦さんから赤ちゃんまであらゆる世代に行うことができる
方法があることを知りました。
強く‘イタ気持ちよく’感じる指圧やマッサージは
筋肉に細かい出血をおこすのでマッサージを繰り返すことで
筋肉が硬くなっていきます。
すると身体の柔軟性が失われ血液循環が悪くなるおそれがあります。
専門学校で強揉みの技術を教えられた私は
ゼロからやり直すつもりで、皮膚にそっと触れる手法で痛みをとって
体のゆがみを改善する「FMT整体」を取得しました。
自分でも二人の子の妊娠・助産院での自然出産・母乳育児を経験しました。
鍼灸や整体などを受けて、病院の薬や手術に頼ることなく、
人間の身体にもともと備わっている自然に回復しようとする力、
子どもを産み育てて命をつないでいこうとする力を実感できました。
３年間の育児休暇ののち助産師に復帰しました。
それまでの私は神業的に結果がだせるような治療家になるためには
何か特別な修行や能力が必要だと思っていました。
ですが、私も子育てで苦しんだり悩んだりしてきた経験から
お仕事やライフスタイル、家族関係などのその患者さんひとりひとりの
生活背景をよく理解し、患者さんの想いに共感することで
身体の緊張が抜けて笑顔を取り戻すことができると気づきました。
自宅の一室で治療を行っていますので
小さな子どももおりますから
ご迷惑もおかけしますが
どうぞよろしくお願いします。
お時間のある方は
こちらもどうぞ⇓
①助産師を目指した理由
②ろくでなしの父
③人生最初の挫折
④社会人になって受けたイジメ
⑤陣痛を止める助産師
⑥尊敬する師匠との出会い
⑦長男の出産
⑧長男からのギフト
⑨すごい技術があるから治せるわけじゃない
平成１０年 名古屋市立看護短大卒業
平成１１年 東京都立医療技術短大 助産学科卒業
平成１１～１４年 板橋中央総合病院産科病棟勤務
平成１５～２３年 ごきそレディスクリニック勤務
平成１７年 中和医療技術専門学校 はり・きゅう・あん摩指圧マッサージ科卒業
平成２３年 FMT自然整体院セラピスト養成コース卒業（愛知県小牧市）
・日本助産師会会員
・名古屋漢方鍼医会会員