夏の冷え性に注意してください。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院・院長
加藤祐里です。

暑いですね~☆
さすがの郡上もクーラーを
かけていますが
子どもたちは元気です。
$岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

熱射病や熱中症に注意した方が
いいですが、
この時期に‘冷え’が悪化する
妊婦さんは決して少なくありません。

妊娠すれば確かに
汗はかきやすくなるし、
のぼせやすくなります。

暑がりになるのは
間違いありませんが、

暑く感じているのは
上半身で
お腹周りや足元を触った時に
掌より冷たいようであれば
相当、冷えています。

ですが、クーラーを切ったりして
我慢大会しながら
夜、寝不足になって疲労をためる必要も
ないと思うので、

一日2回位
「足湯」をしたり

薄手で吸湿性が良い
竹布や絹の素材の腹巻と
クーラーがきつい職場などでは
靴下、掛物で調節できるように
しましょう。

年間を通じて
この時期から9月位までが
一番、冷えがとりづらいと感じています。

逆児の治療などでお灸をする時に
何個続けても熱さを感じない人が多いのです。

5月位からクーラーをかけ続けていると
仕方がないのかもしれませんが

自然界にないような環境を
続けることで
本来の人間が持っている
妊娠のシステムを阻害している
可能性があります。

以前、産婦人科で働いていた時に
予定日が過ぎて誘発目的で入院してきた
妊婦さん。

昔からアトピー性皮膚炎が既往が
ある方でした。

薬を使ったからといって
すぐに生まれるような気配もなく
まだまだ何日もかかるだろうな、という所見でした。

入浴をしてじっくり体を温めて
リラックスするように勧めたら

「いつも汗をかくとかゆくなるので
湯船には浸からない」とおっしゃいます。

訪室するといつもお部屋は
寒く感じるくらいののクーラーの設定温度でした。

アトピーで悩まれているかたのほとんどが
汗をかくことができません。

もともとの身体的な特徴にくわえ
長年のステロイド投薬により
皮膚の機能がおとろえてしまっています。

この患者さんの場合
汗をかく=症状が悪化すると思い込んでいますから

身体を温めることで
子宮が緩んで、
痛みを緩和できるという説明を何度しても
理解してもらえませんでした。

結局、促進剤を何日も使っても効かず
最後は赤ちゃんの心音が下がって
緊急帝王切開での出産でした。

アトピーの方に限りませんが
足や腰など冷えた状態で
お産をすると
陣痛の痛みを強く感じたり、
お産後の大量出血の原因となります。

身体の体温をコントロールしているのは
自律神経の働きが司っています。

自律神経はホルモンバランスや
循環、血管の中を流れる血球成分なども
コントロールしていますので
例えば怪我をしたようなときに
勝手に傷口が治るように
お産の時も出血を最小限にとどめ
ママや赤ちゃんが安全にお産が終えられるような
身体の機能が備わっています。

ご本人は冷やさないように注意していても
お産のときに精神的な緊張で
足が冷えてしまっている人もいます。

(また、病院の空調は特に足元が
冷えやすいのです…)

「足がすくむ」という言葉があるように
リラックスできていない時は
手足の抹消の血流が途絶えてしまいます。

足湯で温めながら
足首や足の指をクルクルまわしたり
少し気持ちよい強さで引っ張ってあげることも
効果的です。

足元を緩めてあげることで
陣痛の痛みも緩和され
子宮も緩みやすくなり
ママのパニック状態も落ち着いてきます。

お産になってからでなくて
普段の生活から足湯を取り入れて下さいね。