満潮時間に陣痛が強くなるのは間違い?! | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院の加藤祐里です。

6月9日に郡上白鳥・越美文化研究所にて
志賀勝さんhttp://tsukigoyomi.jp/index.htmlの
月のお話のセミナーを聞いてきました。

志賀さんは
月のカレンダー
http://www.ganshodo.co.jp/mag/moon/moon-b.html
の制作や、月に関する著作を書かれている方です。

私はこないだの金環日食もそうですが
難しい宇宙の話をしている人に会うと
「宇宙人がなんかしゃべってる…」的に
訳が分からなくなってしまうのですが、

志賀さんのお話は
私の助産師人生の疑問を解決してくれるような
女性に分かりやすいお話でした。

自然出産に興味をお持ちの方なら
「満月に赤ちゃんが生まれてくる」とか
月と出産がなんらか関係しているのは
聞いたことがあるのではないでしょうか?

地球に一番近い星が月で
月の引力が働いて一日に各2回、
海の潮の満ち引きがおこります。

満潮時には月の引力が働いて
海水が持ち上げられ、
地球は真ん丸よりも
楕円の形になるそうです。
$岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

また、満月や新月は太陽・地球・月が
一直線上に並ぶ配置になるため
最も引力の力が発揮されやすい時期です。
$岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院


私は今まで色んな産院で働いてきていて
‘満潮時刻とお産の時間’や
満月と出産の重なるときを
調べている産科スタッフに
沢山あってきました。

どこの産科病棟もたいてい
看護研究のテーマだったり、
勤務表を組む人から忙しい時が分かるなら、
調べてみようと話が持ち上がります。

確実に重なるとき、逆にすごい暇なときと
どうもリズムがあることは
みんな気が付いているのですが、
でもどこの誰一人として、それを数値として
あらわせている人に会ったことがありませんでした。

志賀さんいわく、
‘満潮時刻に向かって陣痛が強くなって
干潮時刻に向かって陣痛が弱くなる‘
というのは間違いだそうです。

潮の満ち引きは月が海の水を最大に
引っ張りあげる時刻のことで、
海上保安庁(または気象庁?)の発表している時刻は
ある特定の場所の海上の満ち引きについて時間です。

私たち、陸で生活にしている人間にとって最大に月の
引力の影響を受ける時間帯というのは
‘自分の真上にお月様がある時間’
(南中といいます。
太陽でいえばもっともお昼間の太陽の
一番日差しの強い時間のことです)

志賀さんの月のカレンダーに
毎日の南中時間がのってますから
参考にしてくださいね~。
(毎日、月の南中時刻は50分づつズレるので
お月様のみえない昼間と言うこともあります)

また、誕生日を決めている
日にちや時刻は太陽暦といって
明治以降に取り入れられた概念ですが、
本来、日本は月を基準とする太陰歴(旧歴)で生きてきました。
時間も「丑三つ時」とか聞いたことありますのね?

志賀さんいわく、
「私たちが日にちや時間を計っているのは太陽暦だから、
陰暦に換算して考えなければいけない」

例えば、同じ誕生日でも
私の祖母は1908年生まれで旧暦に換算すると
1908年の2月22日生まれとなります。
私の兄は1974年の3月24日生まれ。
旧暦では1974年3月1日生まれ。
私の長男は2006年3月24日生まれで
旧暦では2006年2月25日生まれなのです。

太陽暦だと1ヶ月30~31日ですが、
月の暦ですと1ヶ月は29~30日。
太陽暦だけの視点では
私たちが宇宙から受けている
本来のリズムや法則と
食い違ってくる可能性があるのです。

産科スタッフのみなさま、
「自然分娩と旧暦との関係」について
調査されてみたらいかがですか?