身体の硬さとお産 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


身体が硬いとなぜ出産に
影響するのでしょうか?

これは出産時だけでなくて
妊娠していない方にも
あてはまることですが

例えば前屈が床に届かない
という場合、

腰や足の裏にピーンと
はるような硬さを感じるでしょうが

身体の奥深くの細かい筋肉、
背骨を一個一個つなげていたり
足首やひざ、
骨盤に関係している筋肉

逆に肩周りや背中の
表面の皮膚のすぐ下の薄い筋肉
など全身が影響して柔軟性を
決めています。

生まれつき柔らかすぎて
逆に良くないこともあるのですが

やはり、歳をとるにしたがって
身体は少しずつ硬くなります。

筋肉は興奮したり
怒ったり、緊張したり
すると交感神経が働いて
硬くなります。

逆に夜、眠るときなど
リラックスするときに
働く副交感神経は
筋肉を緩めます。

現代人はいつも何かしらの
ストレスを受けていて
緊張状態が続きやすいです。

昼間に会社で怒られたことがあれば
もう、事は解決して忘れてもいいのに
振り返ってウジウジ悩んだりします。

ストレスがなくても
脳は身体へ筋肉を硬くさせるような
信号を送り続けてしまうのです。

子宮は筋肉ですから
緊張するのは
骨を支える筋肉だけでなく

子宮や消化機能なども
緊張させ
お腹を張りやすくしたり
胃の痛みや、
便秘の原因にもなります。

夜は10時から副交感神経が働くため
電気を消して眠ることで
昼間の身体の疲れを癒して
筋肉の緊張をとるのですが

夜遅くまで
パソコンをやったり
帰宅が遅い旦那様を待っていて
ケンカなんぞになれば
筋肉は硬くなったままです。

筋肉は動かすことで
いつも細かい線維が壊れて
新しいものに作りかえられて
再生を繰り返しています。

お肌がターンオーバーで周期的に
生まれ変わるのと一緒です。

修復されなければ
古い壊れた筋肉が残り
発痛物質が溜まりやすかったり
血行が悪い状態をまねきます。

肉だって冷蔵庫にいれていれば
硬くなるように

冷え症だから、硬くもなるし

身体が硬いから
冷え症にもなるのです。

筋肉を修復するためには
「酵素」が必要です。

酵素は生の野菜や果物、
みそ、しょうゆ
糠漬けや納豆など
日本古来の食べ物に多く含まれます。

マックやスーパーのお総菜、
冷凍食品などの加工食品、
農薬や添加物の入った食品、
過熱食には生きた酵素は少ないのです。

ちなみにコンビニのサラダは
無菌的に育てられたり
消毒されているので

酵素は少ないと思います。

肉や乳製品などの
動物性たんぱく質を摂取すると

消化するためだけに
多量の酵素を使ってしまい、

筋肉や細胞を修復するため
に使うことができなくなってしまいます。

また、胃の中に食べ物が入った状態は
交感神経優位状態です。

2~3時間かけて腸に入ると
副交感神経優位となります。

夜遅い夕食は
交感神経優位となって
身体が休むのを妨げます。

今の人達は小さな頃から
身体が硬い人が多いです。

テレビやゲームで遊ぶことが増えて
外で身体を動かして
遊ぶことが少なくなった。

勉強や習い事などに追われ
睡眠時間が減った。

食生活の変化、
大人社会からの影響など
原因は複雑に絡んでいます。

虐待を受けた子どもたちを収容する
施設の方が
夜の間、子どもたちの
寝ている様子を
ビデオにとって観察したら

ほとんど寝返りをしなかった
という報告があります。

寝返りは脳の中でも
無意識な運動に関わる部分が
司っているので

養育環境や
子どもが日々安心してすごすことが
できているのか

子どもが意識するしない、
記憶がある、ないでなく

その後の発育にとっても
影響を与えていくのです。

人は夜、寝るときに
ころころ寝返りを打つことで
身体の柔軟性を回復し
身体の歪みを回復させています。

逆に寝返りが少ない人は
身体が硬いのです。

上を向いて寝ると
腰や尾てい骨、踵があたって痛い。

そういう方は年々布団を
柔らかいものを好むようになります。

そして柔らかい布団は
ますます寝返りが打ちずらくなるので
悪循環になります。

私は新生児を扱うので
個人的に感じていることは

赤ちゃんでも過敏で
原因がよく分からないのだけど
よく泣く子や

いつも縦に抱っこしていないと
ダメだとか

実は、身体の硬さがあって
布団で横になって
ずっと同じ姿勢で寝るのが
辛いのかな…と思っています。

たいてい、ママも神経質で
緊張しやすく
お産もストレスのかかるような
経過があって

そういった背景も兼ね合わせて
推測しているので
身体の硬さだけではないと
思いますが、

母体にいたときに
ママの筋肉の緊張状態を
常に感じていますから

赤ちゃんにもその
筋肉の硬直させるような
信号が残っていても
不思議ではないと思います。

身体の硬い妊婦さんは

安産のために歩こうとしても
すぐにあっちが痛い、
こっちが痛いと言い出したり

陣痛のないときでも
痛がったり、
怖がったりする傾向が強いです。

10ヶ月になってからでも
遅くないですから

お産に備えて
せめて分娩台で足が開けるくらい
股関節を柔らかくしましょう。

ご自分ではストレッチしても
効果がでているのか分からない方。

鍼灸を受けることで

子宮や内臓をやわらかくさせ

脳から送られる
筋肉を緊張させる信号を緩和し

本来、自分が持っている
柔軟性を取り戻す効果があります。