子どもの運動不足がまねくもの | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


今日の名古屋は
昨日に比べて天気が曇っていて
気温が低いです。

午前中は息子たちと近所の公園で
2時間くらい遊んできました。

私のもっとも避けたい育児
ナンバーワンは
「公園で子どもと遊ぶこと」

寝かしつけとか
抱っことか、
風呂入れとかそういうのは
苦にならないのですが

もともと私は自分が小さい頃からインドアで
お部屋の中で絵を書いたり
本を読んだりすることが好きですから

男の子とただ外で遊ぶということが
苦痛なんです(^_^;)

でも、子どもの発育にとって
外で適当にわちゃわちゃ遊ばせておくことが
とても必要なんです。

今の中高生は部活などで
怪我が多く、かつ治りにくいと言われています。

小さいころ、
5才ころまでに
一日一万歩歩いたかどうかが


その後の運動能力や
姿勢の問題、バランス感覚に影響を与えます。

大きな関節を動かす
身体の表側ついている筋肉を
アウターマッスルと言います。

逆に背骨を一個一個つなげていたり
立位を保つために身体の奥の方の
筋肉をインナーマッスルといいます。

インナーマッスルは
おギャーと生まれた時点から
トレーニングが始まります。
(個人的にはお腹の中にいたときから
影響を受けていると思っていて

お腹のなかにいる姿勢をよくするためには
妊婦さんのケアがかかせません)

泣くことで鍛えられる筋肉、
頸すわり、寝返り、お座り、ハイハイ
最終的に立ち上がって歩くまでに取得した動きが
大人になっても影響を与え続けます。

例えば、あまりハイハイをしないで
立ってしまってもそれほど問題ないように
思われていますが

実はハイハイによって鍛えるべき筋肉を
使っていないので

大きくなってから
そこの筋肉が弱かったり
傷めやすかったりします。

インナーで行うべき動きを
アウターでまかなおうと
無理した動きをするので
痛みや体の硬さ、けがの原因になります。

インナーマッスルは
立位をバランスよく保つ筋肉ですから
インナーが弱いと
姿勢が悪くて猫背や
腰に負担のかかりやすい姿勢をとったり

バランス感覚が悪いので
運動神経がにぶかったり
ちょっとした動きへの反応が悪いので
怪我をしやすかったり
集中力が続きにくかったりします。

人間の体は使うことで発達してきました。

手に物を持って2足歩行をはじめて
言葉や感情を発達させて
脳が大きくなったように

狩りをして一日に何歩も歩いたり
農作業で体を使って
人間として文明を発展させてきました。

人が獲得した身体機能を失わないように
そしてさらに健康に生きていくためには
一日1万歩以上の運動が必要です。

寝たきりになってしまうと
筋肉や呼吸機能が一気に衰えてしまうように

部屋の中でゲームやテレビをみて
一日中過ごす生活や
車で移動することが多かったり
という毎日では
衰えることで体に支障を招きかねません。

1980年代の子どもたちに比べて
子どもたちの一日の平均歩行数は3000歩も少なく
なってしまっているという調査があります。

栄養状態がよくなって
身体は大きい子は増えました。
ですが、朝礼で立っていられない子
保健室に行く子は増えました。

知育教室や英語クラスなど
早期教育ばかりがもてはやされている
傾向がありますが

小さい頃こそ、人間としての体の基礎をつくる
大事な時期です。

ちなみにうちは体操教室にいれているから
大丈夫、と思ったママさん。

一番子どもの歩数が伸びるのは
やっぱり外で自由に遊んでいる時です。

幼稚園の体操教室って
他の子のやっているときは見ているだけだし
実際自分が動いているときより
順番待っている時間の方が多いですから
そんなに動けてないです。

わが子たちはおやつを食べたら
今度は違う公園へ行くそうです。

都会の子はひとりで公園に行かせるのは
さすがに防犯上できないので
親も運動をかねて頑張って出かけたいと思います。