【拝啓、忌野清志郎殿】


拝啓、忌野清志郎殿
地上にいるオレにとって、清志郎さんの突然の死はかなりつらいものになりましたよ。
しかしいくら悲しんでも、考えても、あなたはすでに幽霊になってしまった。
いつかの飲み会で、オレに「自然体でいくんだ」と言っていた清志郎さんは、
その言葉通り、今頃、頭に天使の輪っかを乗せて、飄々と飛び回っているの
じゃないですか。
そして嘆いている世間を見ながら、
「やあやあ君達、たまげたかい!?何を隠そう、実は拙者もたまげたんだ」
なんて言っているんじゃないですか。
それから、
「諸君、せいぜい悲しんでくれ給え、そしてオレ様の偉大さを
もっといっぱい感じるんだ。イエイ!」
とも続きそうです。
そんなふうに思ってもみますが、実際にこの世にはあなたはいなく、
清志郎さんからもらった最後の手紙で、「また会おう!」と言う最後の言葉を
楽しみにしていた自分には、やはり残念でこころがきついです。
しかし人はいずれ死ぬ。
人の宿命とは、生きている間のどこかで、強烈なエネルギーを発光させる事だと
オレは思っています。
清志郎さん、あなたは素晴らしかった。素晴らしすぎた。
ありがとう。
そしてさよなら。
        

                                  ギターウルフ セイジより