さてさて
ヴァイオリンをやったらギターももちろんやります。
今所有しているギターは5台。その内3台はやっぱり兄者所有。
ヴァイオリンより少ないです。
で、その中でメインで使うのは2台、また特に録音で使うのは1台です。
もうね、このギター小学生の時から弾いていて、ホントすごいお気に入りなんです。
1973年の物で、表はスプルース、裏は今や手に入れることが困難なハカランダ。
いろんな楽器を試奏したけど、中にはハウザーとか、アグアドとか名器があったけど、私の中ではいまだこの楽器を超える楽器はないです。
唯一の欠点は弦長が長く、そしてネックが細くて弾きにくいことです。
いや、楽器にとって弾きやすさはホント重要なんですよ。弾きやすさと音量があることはギターにとって七難を隠すといっても過言ではないのです。
それでも私はこの楽器の音、表現力に惚れ込んでいて、ほかの楽器に変える気になれません。
これがその楽器。同じシリーズで2台、1台は兄者の物。
この蝶のモティーフの美しいロゼッタ。ホント美しい。
で演奏は、たとえば
この曲の 2:45 からの単音アポヤンドの美しいフォルテのメロディー。
この楽器しか出せないと思います。
さて、で、この楽器の修理ですが
トップのここ。
亀裂が入ってしまいました。
ここはねー、古い楽器はどうしても割れてしまうんです。
ギターはヴァイオリンと違って修理は困難で寿命が短いんです。100年ぐらいです。
だから値段も最高で一千万ぐらいにしかなりません。
まあ、演奏家にとっては幸せなことです。ヴァイオリンの人たちはホントに気の毒です。
高過ぎて自分で買う事が不可能です。
で、修理ですが。
亀裂にグルー、膠ですね。を流し込んで、裏にスプルースでクリートを作り、貼り付け、画像のように固定をし、塗装をしました。
うまくいきました。良かった。
まあこれで取り合えず私が死ぬまでは持つでしょう。