<<前回までのストーリー>>

貨物宇宙船で電子部品を運ぶ為にGuyatone銀河へ向かっていたダー博士は、途中でアイリアンに襲われて仲間を失い、一人で脱出用ポットで惑星GA-240に避難したのだが、人口冬眠装置の誤作動により38億年も眠ってしまい、さらには惑星だと思っていたGA-240が要塞であったことを知り、このジャンク状態のGA-240を修理すれば地球に帰還出来ると確信する。

果たしてダー博士の運命は!?



ドドドドドドドド!!

(大地が激しく揺れて山が崩れる音)





ウンともスンとも言わない

正真正銘のジャンク。


死の要塞である・・・




しかし!!

ダー博士が地球に帰る為にはこれを直すしかないのである!!


ピカッ!!

ゴロゴロゴロゴロ・・・

(雷の音)





ダー博士「よし、電圧を測定したところ

トランスは生きているぞ。」




ただし、

電源スイッチを兼ねたVOLUMEが効かないので、スイッチを入れても通電しません。




このPOTです。



ダー博士は、これは100パー接触不良で間違いないと睨み、

目を閉じて何かを念じるようにカチカチカチカチ何回もON-OFFさせてやったら見事に通電するようになった。


恐るべし、ダー博士の超能力。

(分解せずに済んでよかった・・・)





次に、出力トランスとスピーカーが生きているかどうかを確認します。




GA-200 Cupidを繋いでみたところ無事に鳴ったので、出力トランスもスピーカーも大丈夫ですね。




これで最低限の動力源と光速移動用の補助ブースターは使えるということが確認出来たので

修理して地球へ帰れる可能性が高くなったといえる。


言い換えると、
劣化しきっているコンデンサを交換してやればあとは接触不良程度の不具合しかないだろう。


ダー博士はニヤリと笑みを浮かべて
こうつぶやいた。

「地球へ帰れそうだ。」



ということではまずは・・・


パイロットランプが点灯しないので

それを何とかしようと思います。





よく見ると・・・

ネオン管が差し込んであって外せるようになっているのですが、




AC100Vから150kΩの抵抗器を介して繋がっていましたが、ランプの根本から線が切れてますね・・・




なんて言ってるうちに

ポロっと取れてしまった。



そこで外径の近い5mmの白色LEDで代用してやろうと企みます。




LEDは直流で使うものですが、

LED自体がダイオードなので、適切な抵抗器で電流を制御してやれば点灯します。


でもいきなりAC100Vは怖いので

トランスのAC6.3Vで実験。


LEDを・・・




パイロットランプの裏側に装着します。




LEDがダイオードだとはいえ、

念の為に耐圧1000Vの整流用ダイオード

1N4007を入れます。



よくあるエフェクターでの

9Vの電源で2.2kΩで点灯させる電流

(9V−3V)÷2,200Ω=0.0027mA

をイメージして・・・


1kΩの抵抗器を使って

6.3VからLEDの電圧降下分とダイオードの電圧降下分を引いて

(6.3V−3V−0.6V)÷1,000Ω=0.0027A

ということで2.7mAを流して無事に点灯。




うむ。

今度はAC100Vでやってみます。


1/4Wだと不安なので

手持ちの3Wの100kΩを使います。




(100V−3V−0.6V)÷100kΩ=0.96mA

で、約1mAを流すとして


電力は

100V×0.00096A=0.096W

つまり0.1Wですね。

10倍のマージンを取っても1Wあれば足りるので3Wは必要ないけどまぁ大きい分には安心だ。




発熱して大爆発することなく

無事に点灯しました。



もう少し抵抗値を小さくして明るくしてもいいかなと思うけど、まぁそのへんはあとからでも変更出来るし、

とりあえずパイロットランプは点灯するようになったぞ、と。



あとはこれらのオイルコンデンサを交換すればとりあえずは動作しそう。





(*'へ'*) ンー

問題はこれかなぁ・・・

40μF-40μF-20μFの複合コンデンサ 




端子が4つあるのは



この中に3つのコンデンサが入っているからです。


これが入手困難なので、


見栄えは悪くなっちゃうけど電解コンデンサ3つを工夫して取り付けて使うしかないかなぁ。



どのくらい容量があるか測定してみよう・・・



その時である!!



エイリアン「ギョエーー!!」


ダー博士「うわぁっ!!」



なんと、

エイリアンの攻撃を受けて

テスターが壊れてしまった。

便利な安物の中国製テスターが。




チップの78L05、5Vの三端子レギュレーターが正常に機能しなくなってしまったようだ。




そのせいで5VしかかけられないICに高電圧がかかってしまい、ICの中で働く作業員たちが感電死してしまった可能性もある。



原因は・・・



大容量の電解コンデンサは電源を切っても電気が溜まっていて電圧が残っているので、

回路をいじる時はLEDにて放電させる自作の特殊な装置を使って




放電させているのですが、




古いコンデンサは電気を溜める能力が弱まっていることが多く、わざわざ放電させるまでもないこともよくあるので、


甘く見て放電させなかった為に、


テスターを繋いだらコンデンサの電気で破壊されてしまったようだ。



つまり・・・



これはエイリアンの攻撃を受けたことによる故障である!!




はうー

(。•́ - •̀。)




仕方がないので買い直したぜ!!

Aliexpressで中国から1週間で届いた。

新旧比較。




なんか表示の仕方がマイナーチェンジされてて今までと少し違うぞ・・・



まぁいっか。

(。•́ - •̀。)



はぁー

のんびりやろうっと・・・




気温が高いせいか

かめ吉の水が赤くなってる汗






水槽を洗ってお水を取り替えたー





やっぱりおかしいなぁ


以前はいっつもこっち向いてて人懐っこく寄って来てたのに、

今年の冬眠明けからはこっちが近寄るとお尻を向けて逃げてしまう。

(。•́ - •̀。)




私が宇宙人(エイリアン)であることに気付いてしまったのだろうか・・・



うーむ