修理が完了して動作確認中です。





修理をしていてよく観察すると色んなことが見えてきます。

例えば・・・


まず、このスピーカーの配線、プラス(赤)とマイナス(黒)が何故か逆に付いてまして
(本来は左が赤で右が黒)


逆でも音は出ますが、普通は音が鳴るとウーハーとコーンが前に動くところが奥に引っ込みますのであまり良くないです。


いや、誰が逆にしたのかなんて突き止めるつもりなんて無いですし、

そんなのは黙って直しておけばいいじゃないか、とも思うのですが、


はんだ付け部分の見た目はかなり昔に処理された感じなので、



まさか製造した時から逆だったなんてことがあるのだろうか?

しかも世界のMarshallが。

と、その点だけ府に落ちないでいたのです。


中古だと前の所有者が何人いるかも分からないですし、購入時の状態なんかもう確認出来ないなー、と。




しかし、よく観察すると・・・


配線材に「撚ってあったクセ」が付いてました。




はんだを外してクセの通りに撚ってみたら自然に撚れました。


撚ってある線は一度はんだ付けを外さないとほどけないので、製造時は正しく配線されていたことが伺えます。


Marshallに対する信頼性が崩れなくて良かったとホッとしたと同時に、

中古のアンプはこういうこともあるということですね。

うーむ。



他にも観察するとあんなことやこんなことが見えてきます。






詳細は後日、HPにて。





そうそう、ご依頼主様が
「ナットが足りず、無理矢理付けてます。」と気にされていたところがありますが、
足りないどころか多いけどなー?と思っていたら・・・



合うナットが足りないから合わないナットを使って無理矢理付けていたということだったんですね。




よく工夫されていたと思いますし、そのままでも大丈夫っていえば大丈夫だと思いますが、

気にされているようなのでオリジナルのやり方でやっておきました。




リプレイスのPOTは軸の径が2種類になると同時に溝のピッチも特殊で、「管用ナット」というやつのM9とM8になるんですよね。


あと表側のナットは、オリジナルは片側だけ面取りしてあるナットでパネル側が面取り側になる向きで取り付けてあります。
普通と逆向きにしているのはパネルを傷付けない為だと思います。
平ワッシャーは使いません。




あとこれ、

私が見てきたLead12のオペアンプは、メーカーは違ってもどれもMC1458CP1なんですけど



ただでさえレアなRCAのオペアンプですが、
CA1458Eでした。
これは希少ですね!!



同時にお預かりしているGuv’norとセットでしばらく動作確認しています。
動作良好です!!



修理の詳細は後日HPにUPする予定です。



うーむ。