最近、毎日ちょろっとずつベースを弾いてます。

来世はベーシストになりたいです。



そんなベース用のエフェクターとして




ついに捕獲しました。


MU-TRON Ⅲ+
エンベロープフィルターです。



この外観、音・・・


私は今までエンベロープフィルターは本当はMU-TRONが欲しいのに生産終了品だし入手困難だったり高かったりするので、代わりにDODのFX-25Bを使ってまして(今となってはこれも生産終了品ですが)、まぁ音的にはFX-25Bがあれば用は足りるんですけど、

それでも数十億年くらい前からずっとMU-TRONに憧れていて、いつかは入手すべきエフェクターだと思っていました。


(えーと、これはエフェクターを買う正当性の主張をしているところです・・・)


いや、宇宙の歴史って凄く長くて、壮大なスケールじゃないですか。

地球に似た惑星が見つかったっていう12光年先だって宇宙の中ではかなり近い場所なわけですが、12光年って光の速度なら12年で行けますけど、ロケットの速度で計算したら20万年くらいかかりますからね。


20万年ですよ?


(話、それてます?)



そういう宇宙のスケールに比べたら人の一生なんて数十年じゃないですか。

ほんの一瞬なわけですよ。


だったら、

どうせいつかは入手するつもりのエフェクターの一つくらい、さっさと入手した方がいいんじゃないかって思ったんです。




しかもオリジナルのMU-TRON Ⅲどころか、復刻版のMU-TRON Ⅲ+でさえ生産終了品ですし、

弾数も少ないわけですよ。


最初の候補はどちらも復刻版で

・アダプター無し、27,500円
・アダプター付属、29,700円

の、どちらかでした。

そのくらいしかなかったんです。



そこに、小惑星のごとく現れたんです。


もうね、火球みたいに、ゴーって。


NASAもマーク出来なかったくらい小さな小惑星ではあるものの、もし地表に衝突したら甚大な被害をもたらすようなやつのごとく。

ゴーって。



メルカリで、箱付き、アダプター付きで
23,920円 送料込




銀ネジのDS-1やU.S.A.のRATの相場が1万円台であることを考えると高い買い物かもしれませんが、

つい先日、ヤフオクでDEATH ANJELの「The ULtra-Violence」のCDが27,501円で落札されたことを考えれば安いもんでしょう。


どうせいつかは買うつもりなわけですし。



で、


いつもの私ならIC化された復刻版よりも、アナログ部品によるオリジナルを好むところですが、

オリジナルのMU-TRON Ⅲって回路的に入力ゲインを調節する仕組みになっていて、エフェクトのかかりと連動して出力レベルも小さくなってしまったりするようで、かなり使いづらいらしいんですね。

それが、復刻版のMU-TRON Ⅲ+ではそういうところが改善されて使い易くなっているらしく、さらに電池ボックスのところにあるディップスイッチの設定で細かく音色の調節が出来るようなので、

私は個人的には、外観がレトロなまま使い勝手が良くなった復刻版の方がいいと思いました。

まぁオリジナルはそれこそ私がいま実験しているアナログ・フォトカプラを使用した昔ながらの回路・基板なので、それはそれで魅力的なのですが。


コレクション目的ならオリジナルのMU-TRON Ⅲで、実用目的なら復刻版のMU-TRON Ⅲ+という感じでしょうか。



ということで、裏返します。




電池ボックスを開けるとディップスイッチと、各スイッチの説明が書かれたシールが貼ってあります。



6種類のON/OFFによる設定ですね。




また、DODのFX-25Bと並べてみるとその大きさの違いに驚きますよね。




前にも言いましたが、
はんだゴテ台に似てたりもします(笑



音は、
DODのFX-25Bよりも多彩でかなり幅広い音作りが出来ます。

最初の3分くらいはまともな音が出なくて

「は?こんな音しか出ないの?」

とか思って焦りましたが、だんだん使い方が分かってきて出したい音が出せるようになりました。

ただ、まだ完全には使いこなせていないからか、

今のところDODのFX-25Bの方がかっこいいエンベロープフィルターのかかり方をします。

まだMU-TRON Ⅲ+を使いこなせていないだけだとは思いますが、(ディップスイッチもいじってないし。)

多彩な音が作れることは間違いないんですけど、その9割以上が使わない用途の音ですね。
(; ̄ェ ̄)

私が使いたい音は一つというか、
一般的な?バオン、バオン、っていう音ですけど、

FX-25Bの方が弾く強さに対するレスポンスが敏感で、バオンとかブィヤオゥンとかの表情が豊かに出せて、


MU-TRON Ⅲ+の方は弾く強さにばらつきがあってもわりと安定してバオンになってくれるというか、
ブィヤオゥンって出すことも出来るけどそれは強弱で調節して出すというよりはつまみのセッティングを変えることでバオンからブィヤオゥンにするという感じですかね。



1時間くらい試しただけの感想だと、

どちらかというとFX-25Bの方がシンセサイザーっぽいかっこ良さがあって、
MU-TRON Ⅲ+の方がややオートワウ寄りっていう印象ですかね。



とはいえ、

MU-TRON Ⅲ+も強弱に追従して変化するので、まだまだ私が使いこなせていないだけの可能性の方が高いのですが、

まぁどっちが良いということではなく、慣れてる方が使いやすいと思う感じかもしれません。



ところで初期ジャミロクワイのベース、スチュワート・ゼンダーは自身のシグネイチャーモデルであるSZ FUNK FACEを使っているようですが



このシグネイチャーモデルを使う前にMU-TRON Ⅲを使っていたという情報が見つからないのが気になります。

いや、営業的な話を抜きにして本当はスチュワート・ゼンダーもMU-TRON Ⅲを気に入っていて欲しいというだけなのですが。



あと、MU-TRON Ⅲの後継機種で
MICRO-TRON Ⅲというのもあります。
(ⅠとⅡはどこにあるのか・・・)


レトロっぽさは無くなりましたが、これはこれで良さそうです。


時代の流れを感じます。


うーむ。