連載形式は負担が大きいので避けたいところですが・・・

前回の続きです。





(注 : これはただの日記であり、作業をするにあたってメモを取っているだけなので、特に新しい発見や情報はありません。)







さて、


指板(フレット)と弦を横から見た図です。


12フレットで合わせた弦高よりも最終フレットの弦高の方が高くなってます。




この弦の傾斜ってどのくらいまでが許容範囲なのか。


言い換えると、最終フレットの弦高は何mmが標準なのか?ということです。








まず、SFR-50の弦高を見てみます。

12フレットで2mm
最終24フレットで2.5mm弱です。
(写真の枚数制限があるので2枚を1枚にまとめてます。)




Gibsonレスポール
12フレットで2mm
最終フレットで2.5mmくらいです。






それに対して、
WashburnのN1はというと・・・

12フレットで2mmで、



なんと最終フレットでも2mmです。
並行なんですね。



まぁ後述しますが並行ってのもおかしな話なんですけど・・・



他のギターも2.2mmくらいとか2.4mmくらいとかまちまちでした。




では、メーカーは何mmを標準としているのでしょうか?


いくつか手元にあるメーカーのマニュアルで基準値を確認してみましょう。





AriaProⅡのマニュアルを見ると
1.2.3弦と4.5.6弦に分かれて
1フレットと12フレットが載ってます。
最終フレットは載っていません。




Gibsonのマニュアルを見ると
1弦側と6弦側に分かれて
12フレットしか載っていません。




IbanezもJacksonも
1弦側と6弦側に分かれて
12フレットしか載っていません。




Fenderだけ特殊でした。



17フレットで1.5mmだそうです。
私は12フレットで2mmにしてますが。





特殊なFenderを除くと、AriaProⅡだけ1フレットも載ってますが、どのマニュアルも弦高は12フレットで合わせることになっていて、最終フレットの弦高は載っていません。



でも、AriaProⅡに1フレットと12フレットの弦高が載っているので、最終フレットの弦高を計算で求めることが出来ますよね。



6弦を例に、
1フレットが0.6mmで12フレットが2mmということで、ミディアムスケールの22フレットとするとこうなります。




中学生的な考え方で・・・


1フレットから12フレットまでの上の部分の三角形を切り取ると、底辺が314mm、高さが1.4mmの直角三角形になります。
高さは2mm−0.6mmです。


12フレットまでが丁度314mmのGibsonレスポールで22フレットまでを測ると実測で452mmなので、


1.4 ÷ 314 × 452 = 2.015mm

ですから、22フレットでの上部の三角形部分の高さが2mm。

これに0.6mmを足すと、

22フレットの弦高は2.6mmになります。




2.6mmっていうと結構高いと思いますが、

まぁGibsonやSFR-50が2.5mmくらいなので、それらがだいたい標準値ということになります。


それでいくと、WashburnのN1は22フレットでも2mmというのは標準的ではないですね。

しかも1フレットは0.5mm〜0.6mmくらいなので、12フレット以降だけが並行になっているのは気になりますね。
弦を.009から.010にしてトラスロッドが一番締め切った限界の状態ですが、模範的な「ハガキ一枚分の順反り」ですので異常があるようには見えません。
(この件はまた別の機会に。)



さて、


ということで、1フレットの弦高って今回マニュアルを見た限りではAriaProⅡにしか載っていませんでしたが、

1フレットと12フレットの2点の弦高が決まれば、最終フレットの弦高は合わせるまでもなく自動的に決まってしまうわけです。




だから最終フレットの弦高はどこにも載っていないんですね。



そして、12フレットの弦高を2mmと決めてる場合は、12フレットを支点にしたシーソーと同じことになり、ナットの高さ(溝の深さ)をどうするかで1フレットや最終フレットの弦高が決まってしまいます。

12フレットの弦高を2mmと決めてる場合、最終フレットの弦高がギターごとにばらつきがあるのは、ナットの高さにばらつきがあることが原因であると言えます。


ナットの高さって、一般的には1フレットの弦高を基準に調整すると思いますが、

ハイポジションの弦高が決まってしまう部分なので、自分で調整する場合はもちろん、ショップにフレット交換やナットの調整を依頼する時にはハイポジションの弦高にこだわっていることを伝えるべきかもしれません。


それは、依頼する側の注文の仕方によって仕上がりが左右されるとも言えます。


フレット交換を依頼した際に、
「ハイポジションの弦高は何mmがいいですか?」
と聞いてくれるショップなら安心して任せられると思います。





そして・・・

ナットと12フレットの弦高が決まっていれば、ハイポジションや最終フレットの弦高は自動的に決まってしまいますので、

普通はネックの仕込み角度がどうであろうとも、ハイポジションや最終フレットの弦高は変わりませんが、


ネックの仕込み角度が一定の許容範囲を超えると、12フレットや最終フレットの弦高を調整出来なくなってしまいます。



はい。


ということで、本題に入ります。



SFR-50のネックの角度調整用のシムが、ネックが起きる方向にはさんであった理由は何か?

シムを取り除くとどのような不都合があるのか、無いのか。
(最大の争点。)


一定の条件、火星、木星、土星が一直線に並んだときにだけ、ネックの仕込み角度がハイポジションの弦高に関与する!?

一体、誰が、何の目的で、どうやってシムを運んだのか!?

シムに込められた呪いの伝説は本当なのか?

シムの謎を解く手がかりがUFOと宇宙人にあった!?

400万年もの間、閉ざされた密室に葬られていたシムの謎が、ついに解き明かされる!!


もう枚数制限で絵を貼れないので今日はここまで。



早くピックアップを交換したい・・・



うーむ。