◎Learning To Fly
▼幻の翼
☆Pink Floyd
★ピンク・フロイド
released in 1987 from the album A MOMENTARY LAPSE OF REASON
2014/12/5
フィラデルフィア・イーグルス9勝目の応援曲はピンク・フロイド。
フィラデルフィア・イーグルスが9勝目を挙げたのが、実はもう1週間前。
第13週はサーズデイ・ナイトの試合として通常の日曜日より3日前に行われました。
そして今まさにこの瞬間、次の週のサーズデイ・ナイト・ゲームが行われています・・・
今週の試合が終わる前に、先週の結果。
フィラデルフィア・イーグルスは11月27日(木)、敵地に乗り込んで同じ地区で8勝で並んでいる最大のライバル、ダラス・カウボーイズと闘いました。
試合結果
フィラデルフィア・イーグルス 33-10 ダラス・カウボーイズ
イーグルス完勝といっていい勝利!
意外でした、ダラスは強いと思っていたから。
ダラスのファンの方には申し訳ないですが、(クォーターバックがトニー・ロモになってからの)近年のダラスは、ここぞという試合で弱い、との話。
第13週が、同地区で首位を争うまさに「ここぞ」という試合。
イーグルスが勝てるかどうか不安だった僕は、ダラスが「ここぞという試合に弱い」ということを忘れていたのでした。
金曜日は休みだったので試合を観ていましたが、イーグルスは最初の攻撃からタッチダウンで得点し、以降逆転されることなく最後まですんなりと行きました。
NFLの試合を観ていて、応援するチームがこれほどすんなりと勝つのは珍しい、というくらいの試合運び、完勝といっていいでしょう。
この結果により、イーグルスは9勝3敗で地区単独首位、ダラスは8勝4敗で2位となりました。
しかもイーグルスにとって有利なことに、地区内での成績が3勝0敗、対してダラスは2勝2敗、そして直接対決でも1勝しているので、このままもし両者の勝ち星が並ぶと、イーグルスの方が上に立つことができる計算になるのです。
しかし、イーグルスももちろんまだ油断はできない。
今度の日曜、第14週の相手が昨年のスーパーボウル覇者のシアトル・シーホークス。
鳥好き人間は「猛禽対決」と呼んでいますが、まずこの試合が後半の山場。
さらに翌第15週は再びダラス・カウボーイズと闘います。
その試合が事実上の地区優勝を決める試合のようなものでしょう。
しかし、ものは考えよう。
もし、まんがいち、仮に、ひょっとして、シアトルに負け、その週にダラスが勝って再び9勝で並んでも、次のダラスに勝てば再び1ゲーム差をつけることができる。
しかも、上述のように、またダラスに勝つと直接対決で2勝0敗の上に地区内成績もあるので、ダラスがまた勝ち星で並んでもイーグルスの方が上なのです。
だから第13週でダラスに勝ったのはいかに大きかったか、ということですね。
イーグルス、だいぶ視野が開けてきました。
ファンがこんなこと言うのもなんですが、第14週のシアトルには「負けられる」のです。
いや、「勝たなきゃいけない」というプレッシャーから解放されて逆に勝てるかもしれない。
試合について、QBマーク・サンチェスは意外なことに(失礼!)手堅く仕事をこなしているようで今のところは十分合格点。
ただ、NFLのメディアを見ると、やっぱりまだ信頼感が足りないようですが。
ランニングバックのルショーン・マッコイがこの試合159ヤードを走り、今シーズンのラッシングヤードが1000ヤードを越えました。
1000ヤードは一流ランニングバックのひとつの目安。
マッコイは最初5試合が不調だったので心配していましたが、やっぱりやってくれました。
そしてイーグルスにとってうれしいのは、守備のラインバッカーのコナー・バーウィンが11月のNFCの月間最優秀守備選手つまり守備のMVPに選ばれたこと。
僕はここで、守備はいまいち、と書いてきたけど、そうではなかったようで、ごめんなさい、でもよかった。
◇
さて、9勝目のイーグルス応援曲には、ピンク・フロイドのLearning To Flyを。
記事が遅くなったのはどの曲にしようか迷っていたのもあったのですが、ふと、そういえばこのビデオクリップで鷲が写っていたはずだ、と、昨日思いつきました。
You-Tubeで見ると、やはりそうでした。
クリップは物語になっていて、農園で働く青年の前に、ネイティヴアメリカンの鷲男の幻が現れ、青年は空を飛びたい、と渇望する。
きっと何かの伝説に基づいているのでしょうね。
青年は鎌を捨て、農園を去り、頂へと走る。
幻の鷲男が行く先々に現れ、空へと誘う。
生年は鷲の羽と赤い羽を上腕部につけ、崖に向かって走る。
ジャンプ。
青年は鷲になった。
というもの。
物語だと分かって見ると感動します。
が、しかし、ちょっと引いて冷静に映像を見ると、青年が崖に向かって走り始めたところで、おいおい大丈夫か、まさか、あ、やめとけっ! と叫びたくなるかもしれない。
本を読むのと映像との違いを感じました。
でもまあ、それを言っちゃあ夢がない(笑)。
今この瞬間にこれを観たのは、イーグルスの今後の飛翔につながるかもしれない。
鳥好き人間の僕としては、青年が変身した鷲が何かを知りたい。
3'00"のところで腰が白いのと、3'14"で写る鷲のアップで嘴が青と黄色の部分があることから、コシジロイヌワシではないかと思われます。
日本にはいませんね、イヌワシはいますが。
この曲は僕が大学1年の時に出ました。
当時はもうピンク・フロイドは終わったものだと思っていたので、復活すると聞いて最初は信じられませんでした。
僕は当時、フロイドを聴き始めた頃で、お決まりの「狂気」「おせっかい」「原子心母」を先ずはCDで初めて買ったところでした。
そうそう、最初のCD、まだ縦長の箱に入って売られていた頃。
ピンク・フロイドはCDで聴くべきだ、という思い入れのようなものがありました。
曲を聴いたのはビデオクリップを何かで観たのが最初かな。
意外とポップで「普通の歌」じゃないか、と思いました。
当時はもうAnother Brick In The Wall Part IIがビルボードでNo.1になっていたのは知っていましたが、それにしても、印象が違いました。
この曲は歌としても大好きです。
映像に出てくる青年が、エドワード・ヴァン・ヘイレンの若い頃みたいだ、と友だちや弟と当時は話していました(笑)。
映像で気になるのが、1'54"のところ、青年が上着を脱いで投げ捨てますが、そういうシーンを観ると僕はどうしても、その上着は後で拾ったんだろうか、拾ったはずだよな、と思ってしまう・・・
今回気づいたこと。
デヴィッド・ギルモアの歌い方、"can"が「キャン」ではなく「カン」に近く聞こえる。
フィル・コリンズはほぼ完ぺきな「カン」で、スティーヴ・ウィンウッドは逆にギルモアより弱い「カン」に聞こえるのですが、英国風の発音なのかな。
物語の途中からバンドのステージ演奏のシーンが挿入されてゆきますが、メンバーでいちばん最初に写っているのがキーボードのリチャード・ライトであるのが、今となっては感慨深い「演出」だなあと。
新譜THE ENDLESS RIVERも今はよく聴いています。
◇
さて、わがイーグルス。
「猛禽対決」、勝てなくてもいい、なんて言ってはいけないか(笑)。
勝てばこれ、大変なことになるかもしれない。
勝つぞ!
Fly, Eagles, Fly !