Hush ダン・ベアード | 自然と音楽の森

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洋楽の楽しさ、素晴らしさを綴ってゆきます。

20140602DanBaird

 ◎Hush
 ▼ハッシュ
 ☆Dan Baird and Homemade Sin
 from the album BUFFALO NICKEL
 ★ダン・ベアード&ホームメイド・シン
 released in 1996
 2014/6/2

 ダン・ベアードのHushです。

 ジョージア・サテライツの記事を先日上げたばかりですが、気に入ったので、フロンドマンだったダン・ベアードのアルバムBUFFALO NICKELも中古で買って聴きました。

 これがいい!

 アルバム全体としては、ジョージア・サテライツの延長線上にあるものですが、南部っぽさが少し強くなり、より自由になったような感じかな。 
 まあそれは、ソロということであまり気を使わなくなったからかもしれず、とすれば緊張感が減じたと言えるのでしょうけど、今の僕にはこの自由さがよかった。
 適度にハードでロックらしいロック。
 でも、どこか真面目なのはサテライツ時代から引き継いでいる、そうだよな、性格は変わらないだろうから。
 他にも気に入った曲が複数あり、今は連装CDプレイヤーに入れっ放しでお気に入りの1枚となりました。

 その中に、ディープ・パープルのHushが入っています。
 
 テレキャスターのミュートを交えたカッティングで始まり、独特の跳ねるリズムで進んでゆく。
 もしや、と思ったところで♪なぁ~なな~なぁ~なな~なぁ~ななな~と入る。
 やはりそうだったか!
 冗談抜きで、分かった瞬間に体中に電気が走ったように感じました。

 Hushはロッド・エヴァンス時代にアメリカでも中ヒットした曲ですが、僕はイアン・ギランによるリメイクで初めて聴き、後からベスト盤でオリジナルを聴きました。
 このリメイクについてはいろいろと思いがあるので、またいつか記事にします。

 英国のディープ・パープルのHushが、アメリカのしかも南部のダン・ベアードに合っている。
 一見するとミスマッチのような気がしたのですが、冷静に考えてみると、Hushは元々アメリカを意識した曲だったのではないか、と思いました。

 そういえばパープルは、ロッド・エヴァンス時代にニール・ダイアモンドのKentucky Womanもカヴァーしていて、現行のRhinoのベスト盤にも収録されていますね。
 僕はこれも二十歳を過ぎてから初めて聴いたのですが、やはり最初はミスマッチ感覚がありました。
 
 そういえばついでに、イエスもサイモン&ガーファンクルのAmericaをカヴァーしてましたが、英国勢のアメリカ志向というのは大なり小なりあったのかな、と。

 そういう下地にある曲だから、逆に、アメリカ南部から出てきたバンドが演奏するとぴたりとはまる。

 などと考えてひとり納得していたのでした。

 それにしてもこのHushはカッコいい。
 このグルーヴ感がたまらない。
 自然と体が動く。
 聴き終わっても♪なぁ~なな~ とエンドレスで口ずさんでしまう(笑)。

 どうしても紹介したく、You-Tubeで探した映像が、彼のバンド名義のライヴDVDからの映像でした。
 DVDは少なくとも日本では今は売られていないようで(そりゃそうだろう)、アメリカのものが見られるなら買ってみようと思いました。

 映像を観ると、イントロのギターはテレキャスターで弾いているのかなと思っていたら、その通りでした。

 最近初めて聴いたカヴァー曲では出色の出来といっていい。

 ♪なぁ~なな~ が止まらない(笑)。