目を閉じると、頭の中がくらくらする。


日差しが熱い、暑い、アツイ。


どこからか壊れたラジオのノイズのような

ざらざらした音が聞こえてくる。


ボーっとする頭で、音のありかを探す。

どうやら耳元で聞こえてくるようだ。


涼しさを求めて、一歩、また一歩と足を進める。

身体がだるいのか、足が重くてもたもたしている。



砂漠。


砂にとられて歩けないで、日照りのせいで水が枯れ、

いつか自分自身も干からびてしまう。


そんなイメージだった。


ただ、耳元の乾いたノイズの音が、いっそう暑さへのいら立ちを

増幅させていった。


先は見えているような気がするのに、

なかなかたどり着かない。



気が付けばアスファルトの上だった。

でも、暑さは変わらなかった。


行きかう車に、日陰を歩く人。

直接日が当たる植え込みに生えた植物はどれも、

太陽に水分を奪われて水を欲してしなびていた。



耳元で、ただ音楽が流れていた。



家まであと少し。

いつの間にか考え事をしていたらしい。


はて、少し夢を見たような。



それにしても、暑いなぁ。