最初に気が付いたときは、僕はもう死んでいた。


ボロボロの集合団地のような寮の一室に入る。

暗い部屋に、生活感がある。

誰かが住んでいたようだ。


その部屋の住人が顔を出す。

若い女性だった。


彼女は「あら?あなた」といって、言葉をつづけようとしたが、

僕は勝手に部屋に入って、部屋の真ん中に置いてある箱の前に立った。


記憶にはないが、僕の書いた字だった。


まるで死んだ後に、自分が荷物を取りに戻ってくることをわかっていたかのような

遺言書だった。


「預かりものなの、先輩のものらしいんだけど…」


たぶん、あなたのね。

そう言おうとしたのだろうか、こちらの顔を見ながら唇が動かそうとした。


「あなた宛ての手紙も入っているわ」


後ろから声をかけてきたのは先生のような人だった。

箱を調べると、死んだ僕宛への手紙やお供え物も入っていた。

その中に僕が死ぬことを知っていたかのような文章を書いた

人物がいた。

その文字に、とある老人の顔が思い浮かぶ。


無言でそれを確認した僕は、ある程度の荷物だけ持って部屋を去った。


僕は死んだ。

なら、僕は何なのだろう。


海辺を歩く。

少し海が荒れている。

移動手段を提供してくれた友人が後からついてきた。


海からの風は強い。


その中、魚を取って戻ってきた男性がいた。

何がとれるのか聞くと、ヒラメのような平べったい身体に

深い青色、白い斑点のある魚を見せてくれた。


この魚のことを知っているような気がしたが、思い出せなかった。


大きな波が、僕らを濡らした。


古いアパートの一部屋。

お風呂から上がった僕は、友人と交代した。

部屋でゴロンと寝転がって記憶の整理をしようと思っていると、

虫が入ってきていることに気が付く。


それはナウシカにでるオウムだった。

といっても、小さい。

それでも手のひらよりは大きい。


僕のすぐそばに2匹。

窓の淵に1匹。

どうしようか悩む。リアルだった、だからちょっと、触るのをためらった。

ダンゴムシのような表面や足の関節が特にリアルに感じた。


うち1匹は背中を負傷しているのか黄色い何かが見えていた。

3匹とも動く気配はない。

害にはならなそうだが、どうにも落ち着かない。

しかし、触るのは嫌だ、と考え込んでいるうちに友人が戻ってきた。


そして夢が終わる。