その日は恐らく休みの日。
僕は暖かな日差しが差し込む、
あの学校の、いつもの場所にいた。
寒くない…それよりも暖かくてまるで夏のようだった。
ドアの先に図書室が見える。
そこにクラスメイトの女の子。
今日も美しい人だ。何を食ったらこうなるのだろうか。
「おぉー、おはよー!ねぇーぇ、お願いがあるんだけどー」
僕の隣に鞄を置きながら、彼女は僕に頼みごとをした。
鞄から財布を出して、
すぐ傍の自販機で飲み物を買い、
それを飲みんがら僕のもとへ戻ってくる。
「水やり頼めないー?あたしちょっと、やらなきゃいけないことがあってさー…」
「みずやり?」
それは草に水をやれってことか…?
何にしろ、その時の僕には、その言葉の意味がわからなかった。
「うんー。先生に頼まれたんだけどさー…」
「みずやりって…なんだっけ…」
飲み物を飲みながらキョトンとする友達の顔を見ながら、僕は苦笑いをした。
「あぁあぁ…。職員室があるじゃない?その奥に部屋があって…」
ふむふむ。
僕は職員室の奥の部屋を想像しながら話を聞いた。
「…でそこの部屋の奥に」
あれ?あの部屋の奥に部屋なんてあったか?
「○○トカゲの(←種名わすれた…)水浴び用のプールがあるのね」
?(○Д○)
僕の学校でそんなの飼ってるなんて知らなかった僕は、ものすごく戸惑った。
「ごめん、なんかよくやりかたとか知らないし無理ー…」
そんな僕の視界に、灰色のような生物が目に映った。
「あぁ、あれあれ」
彼女の言うことによると、図書室の前の階段でウネウネ動いている大きなトカゲが、この学校で飼っているトカゲらしく、さらにもう1匹いるらしい。大きさは1メートルくらいか。
それから彼女は「みずやり」とやらのために、図書室の横の階段を上がっていった。
僕は、その図書室の前のトカゲを見に、怖々と近づいて行った。
意外と人懐こっくて、じゃれあっているといろいろな人が寄ってきた。
そんな中、だれかが僕をゲームに誘った。
参加料金20円。クイズに答えるたびに掛け金をだす。
そのクイズに答えられれば、クイズの難解度に相当した分、
倍になった金が手に入る。…というシンプルなゲームだった。
僕は最初の簡単な問題には答えられなかった。
ルールがいまいち飲み込めていなかったのだ。
そんな中、僕は賭け金なしで難問に答えてしまった。答えは正解。
『それでは、かけた金額をお教えください』
誰かが僕に言った。
僕はこう答えるしかなかった。
「掛け金はない」
誰かは僕にこう提案した。
『次の問題に勝てた時点で、あなたは1千5百万を手にできます』
それは、他のプレーヤーから、金をとれるということだった。
僕が負けても、ここでゲームをやめても損害はない。
だが、僕にだって生活がある。金は欲しい。
「受ける」
それが戦いの始まりだった。
ゲームに参加しているのは僕を含めて4人。
次の勝負は…クイズじゃない。
それぞれ4つの生物を、シャーレの中で培養し、
他3つの生物を、自分の生物で埋め尽くした(侵略)した方が勝ち。というゲームだった。
シャーレと言うからには菌だろう。
外はもう暗くなっていた。
僕は他の3人の様子を覗きに行った。
ばれて、いきなり菌のついたパンを投げられたけど。
うまくかわして、とりあえずベンチのところに戻った。
ベンチは消えてて、代わりに水槽が置いてあった。
海の生き物が、そこで泳いでいた。
「はぁ」
おもわずため息をついたら、僕の夢も風の如く終わっていた