最初はどこから話せばいいのか。
気づいた時には、もう物語は始まっていた。

僕を含めて5人の主人公が、大きなトンネルのようなところにいた。
僕以外の4人は、幽白の方々。うほほい。
トンネルといっても、地面はない。
だから、トンネルというよりは大きなパイプのようなものの中だった。
円柱形。

地面がない…というのは、落ちたら死ぬという意味だ…。
僕ら5人は戸惑った。そこから動けないでいた。

女の人の声が響いた。
誰かも、どこから聞こえるのかもわからない。

それからすぐに、
目の前が、真っ暗になった。

目を覚ますと、和室の部屋だった。そして、ぼくは一人だった。
障子が開いて、一人のおばあさんが入ってきた。
幻海ばあさん。

「この世界にはどこかに繋がる扉がある。
 みんなはそれを探しているよ…もたもたしないで早く行きな」

ちゃぶ台の上のお茶をすすりながら言ったおばあさんは、少し独り言のように言った。

僕は頷いて部屋を出た。
ここは宿屋なのか、着物を着た従業員が忙しそうに廊下を行き来していた。

廊下ですれ違った女の子がいた。
後ろで従業員が、「あの方って姫様じゃないのかい?」というのが聞こえた…。
なんとなく…僕の直感が、パイプの中で声をかけてくれた人なんじゃないかって…思わせた。

僕は畳の下に次の世界へ行くトンネルを見つけて、飛びこんだ…。