その前に、知人との会話のはなしをする。彼は世界でも有名な企業のコンピューター技術者だった。だったというのは、もう定年を迎えて、今は一線を離れている。
彼と話していて、海外では、会議、シンポジウムでは英語、次いで、フランス語が幅を利かせているとはなしをしていた。
私は国連公用語のはなしをした。国連で使われる言語は英語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、アラビア語である。
じつはヨーロッパではドイツ語圏が結構広い。ドイツのほかに、オーストリア、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、フランスのアルザス・ロレーヌ地方、イタリアの一部地域とか。しかしながら、国連の公用語ではない。なぜか?ドイツは戦争に負けたから。
戦後80年経っても、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアは安保理では常任理事国だ。変わらない。ヨーロッパ、EU、サミットで重要な地位を占めるドイツでさえ、イタリアも、わが国も非常任理事国になっても、常任理事国にはなれない。なぜかドイツもイタリアも日本も戦争に負けたから。
なんだか、かんだ世界にわが国が貢献しても、何百億円、何千億円使おうが他国の認識は変わらない。未だに敗戦国なのだ。
はなしは変わって、池上さんが「日本は敗けたわけですから」の発言はあながち正論を突いている。
別に靖国神社を否定しているわけではない。私もお参りする。私が今あるのは、亡くなられた方が一生懸命、尽くして下さったからだと感謝している。日本人なら一度は靖国神社にお参りすべきだと思っている。
ただ一部外国人はそうは思っていない。敗けた国だから。彼らはいつまでも根に持つし、いつまでも搾取しようとする。なぜなら勝てば官軍、負けたら悪者だからだ。
しかし先の戦争の件はサンフランシスコ講和条約やそれぞれの国との取り決めで敗戦補償は済んでいる。他国がどう思っていても日本、日本人は負け犬にはなるなだ。まあ某国の人には分からないだろうが。なにせ人の道を諭した孔子の教えを捨て去った国だから、道理がわからないのも当たり前だ。
靖国神社もお参りしたのなら、千鳥ヶ淵の戦没者墓苑もお参りをして欲しい。靖国神社だけでは片参りだ。長らく野党は8月15日を千鳥ヶ淵で慰霊を行なってきた。靖国もお参りしたなら、千鳥ヶ淵もお参りしなさい、私は常々言っている。