
加那は実家を出てソープランドで「こゆき」の源氏名で働いている。家族や隣には不動産会社で働いていると嘘をついている。働いた金でその日のうちに無駄遣いをし、週3回家事代行サービスを利用している。
あるとき、母が入院することになり、祖母の世話を1週間頼まれる。8年振りに会う祖母は認知症を患って、寝たきり状態。孫に会っても、派遣ヘルパーと勘違いしており、「はじめまして」とあいさつをする・・・
昨日ラジオで岡崎育之介監督と主演の研ナオコがゲストに来ていた。早速、見に行ったのだが昼の回、私を含めて4人だった。
研ナオコの呆けばあちゃんぶりが良かった。
加那が義祖母を洗うのとお客を洗う対比とか、でも普通スケベ椅子は普通の家にはないでしょうが。でも、よっぽど慣れてなかったら、女性一人で入浴介助は無理です。加那みたいにYouTube見ていてもできません。
好きだった隣の男の子は同級生と結婚した女の子が自分と同じ源氏名の「こゆき」だったときの加那の表情がなんとも悲しかった。
またソープランドのスタッフ(店長?)のニューヨーク(入浴のシャレかあ?)嶋佐の気を使ってないようで気を使っている素振りも印象的だった。
過去の経緯はわからないけど、加那って根は真面目なんだろうなと思わせる。いやになって、介護をあきらめたりしたけれど、また祖母の所に戻ったり、深夜タクシー飛ばしたりと。
監督の岡崎育之介は永六輔の孫だそうだ。あの研ナオコが住んでいる加那の実家は永六輔が住んでいた家で調度品はそのままらしい。
最期にこの映画はクラウドファンディングで資金が集められ、研ナオコは出演料以上に出資したとか。こんなインデペンデントな映画への出資は今後増えるだろう。