
平成10年5月7日、いつまでもこの日のことは覚えている。まだ夜明け前、病院からの電話で起きて、母の入院してる市民病院に向かった。
もう母の意識はなかった。母の手を握ったが母からは握りしめることはなく、掌が開いていた。人間は生まれるときは何かを握りしめ、亡くなるときは何かを手放すために掌が聞くのだというのを思い出していた。
その後、心電図のブザーがなり、母は亡くなった。
その頃OFに出向中で、U野さんって定年近くの方が親が死んだ日のことはいつまで経っても忘れないものだよと言ってくれたのをいつまでも覚えている。
今、27回目の祥月命日のお参りが終わった。
母の亡くなった歳に近づいている。自分がすごく老いていく気がする・・・