浄瑠璃の稽古屋仲間で会をすることになる。狂言は「義経千本桜」の通し。ところが仲間の六さんが不満があって、稽古屋をやめると言う。新参者の吉野家の常吉が贔屓されいるのが不満だと言う。じつは師匠のお静と常吉ができていると六さんは言うのだ。二人は温い造り(刺身)を食べる仲だと聞かされた次郎吉は、真相を知るために稽古屋へ行くと、二人が口移しで造りを食べているのを見てしまう。
お静に惚れている次郎吉は、うさを晴らすために、常吉の女房で焼き餅焼きのおときに告げ口しに行くのだが・・・
一種の化け猫、怪談噺で、また「狐忠信」のパロディで、まあまあ長い噺で、浄瑠璃や歌舞伎の素養もなければいけないので最近はやる人があまりいない。米朝師匠や枝雀さんの「猫の忠信」は聴いたことはあるが、他の噺家さんで聴いたことがあまりない。

桂米團治さんが常やんから猫に変わる場面の空中浮揚が今、話題になっているらしい。
またこんなのも。
