遺書、公開。 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 17TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 17TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。






クラス替えで新しいクラスができた2年D組。直後、担任を含めた謎の序列が発表される。1位は姫山椿。勉強もスポーツもできて、誰からも優しく接する優等生のクラス委員長だ。しかし、半年後、彼女は謎の自殺をする。彼女の葬儀のあとクラスの一人一人に彼女からの遺書が届けられる。

クラスメイトは彼女が死に至った理由を知るために各々の遺書を公開をする。結果、それは彼女に対して隠していた気持ちや自らの本性を暴露する場となってしまう・・・

人間には主観と客観があり、あくまでも遺書は彼女の主観によるものだ。だがその主観は必ずしも事実だとは限らない。つまり彼女の思い違い、見込み違いもある。逆も真なりと言うなら、遺書を送られた側の主観があるはず。必ずしもイコールとは限らない。反論もなく、クラスメイトみんなが彼女の遺書に納得していくのが不思議でならなかった。

ネタバレをするかもだが、これは一人の悪意によって生み出された結果なのだ。未必の故意と分かった上の結果のものだ。
彼女にすべてのものが泳がされいるに過ぎない。ラストシーンがそう。

なんだか、後味が悪いと言えば後味の悪い映画だった。