
誰もが憧れる人気企業「スピラリンクス」、新規採用の最終選考に選ばれた大学生6人は、最終選考がグループ討議、その対策として定期に集まり対策を練る。
しかし、最終選考が6人から「もっともふさわしい人物」を1人選び、そのものが内定されるという。その最中、各々が知られたくない秘密が入った封筒が発見され、各々の秘密が暴露され、疑心暗鬼に陥る・・・
前年くらいからか、話題になり、表紙はよく見ていた。私はまだ未読である。
映画を見たらよくできたはなしだと思った。密室ものと言えば密室もの。形を変えた「13人を怒れる男たち」やクリスティの「そして誰もいなくなった」の変形だなと印象かなあと。
以下ネタバレ。
グループ討議の内容としては、「採用にふさわしい人物」はありうるかもしれないが、犯人はそこまでして、他人を陥れ、妨害したいものなのか。もし企業側がこのリークがわかった時点で、なぜ討議をやめなかったのか。ふしぎだな。ひょっとしたら事件後退職したとされる人事担当者はこの秘密を知っていたということか。犯人にそこまで調べ上げる時間と労力があったのかということだ。
1万人の1人の採用者以外のほかの社員が、あまりに無能過ぎる印象を受ける。大した企業でないような。人事情報を把握する権限はあったとしとも、当事者であったにせよ今は部外者に映像を見せて良いのものだろうか。コンプライアンスから甚だ外れている気がするし、会社内に職務以外のことを持ち出してよいのものなのか。
それともう一つ、ある1人の秘密は暴露はされなかった。原作では暴露はされてはいるらしいが。
ちょっと、ツッコミどころはある映画でした。でも、おもしろいと言えばおもしろい映画ですよ。
私は浜辺美波は「君の膵臓が食べたい」から推しておりました。ようやく最近は20歳過ぎてもセーラー服の女子学生役から「らんまん」や「もしも徳川家康が総理大臣になったら」や「ゴジラ−1.0」みたいな等身大の年齢の役を演じられるようになりましたね。