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「キングの身代金」は言わずとしれたエド・マクベインの87分署シリーズの代表作である。もしくは黒澤明監督の「天国と地獄」の原案でもある。
エド・マクベインが亡くなってから書店から在庫がなくなり、しばらく久しいが、この夏、「キングの身代金」が新訳で発刊された。訳者は警察小説で定評のある堂場瞬一。
最近、新訳でミステリーの古典が相次いで出版されている。私の好きなチャンドラーは早川ではとっくの昔にあの格調高い清水俊二訳がなくなり、すべて村上春樹訳になってしまった。対して創元は稲葉昭雄訳から田口俊樹訳に。
訳なんて、変わらないと思ったら、やっぱ古さを感じることもあるんだな。
はなしは「キングの身代金」に戻るが、スパイク・リーとデンゼル・ワシントンで、黒澤作品の「天国と地獄」をリメイクするらしい。
デンゼル・ワシントン、何の役?って、思ってしもうた。とにかくリメイクほど駄作のオンパレードはない。