鬼平犯科帳 血闘 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 16TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 16TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。






清水門外の火付盗賊改役宅のその長官である長谷川平蔵におまさが訪ねてくる。若き日、「本所の銕」として無頼の日々を過ごした頃に懇意にしていた「盗賊酒場」の主人で盗賊鶴の忠助の娘だ。

忠助亡きあとおまさは盗賊の引き込みをしていたが、平蔵が火盗改に就いたことを知り、盗賊稼業の足を洗った。今度は狗(いぬ)と呼ばれる密偵になり平蔵の役に立ちたいと願い出る。しかし狗がどんな危険な役目かを知る平蔵はその願い出を断り、おまさを役宅から追い出す。

その頃、鬼平に恨みを持つ網切の甚五郎が市中を荒らし回っていた。偶然盗めの場所が重なった独り盗きの鷺原の九平がその凶行の一部始終を見ていた。偶然に平蔵は同心木村忠吾から聞いた芋酒を出すその九平の店に飲みに行く。

しかしその店に引き込みのおりんを使い平蔵を襲う罠が仕掛けられた。襲撃が失敗に終わったが同時に姿を消した九平も平蔵は盗賊だと睨む。おまさは九平に心当たりがあり、九平を探し出したら、狗にしてくれとふたたび願い出る・・・

当代松本幸四郎の「鬼平犯科帳」。まだまだ若いと思っていたが50歳。吉右衛門がやり始めた頃と年齢が変わらなくなってきた。貫禄がついてはきたがちょっとまだ洒脱な感じで、まだまだ吉右衛門ほど重みはない。

ちょっと残念なのは木村忠吾役の浅利陽介。不平を言う場面はもう「相棒」の嫌味な青木年男と重なり、これは木村忠吾じゃないよな。濱田岳とか似合いそうだが。

おまさ役は中村ゆり、この女優さんを知らない。こちらも梶芽衣子のイメージが強すぎるので浸透するのは時間はかかりそうだ。

同心小野十蔵役は柄本時生。吉右衛門版は柄本明だったから親子二代で同じ役。今回柄本明の演じた鷺原の九平の役は吉右衛門版は米倉斉加年だった。

残念ながら、新鬼平は時代劇専門チャンネルの放送で地上波やBSで放送されない。