大学時代は従兄弟のToshiちゃんと仲が良かった。よくつるんでいたが、彼はよく私の言うこと、意見、考えを鼻で笑っていた。
それは私が若さゆえに、とんちんかんであったり、身勝手だったりしたからだ。
彼は誰それはこう言ってる。有名、無名の関わらず誰かの言葉を引き合いに出して私の意見と比較した。
ある時から気づいた。
彼には自分の意見とか考えとかがないのだと。
誰それがああ言ってる、こう言ってる。じゃあ、君の意見は?考えは?
先月、叔母が亡くなり、また彼と話す機会が増えた。
「二つ上の・・・」
また誰かの話を引き合いに出した。その歳でまだそんなことを言ってるかあ。きっと自分の意見とか、自分の考えを持たずに一生終えるのだろうな。ある意味、誰かに人生を委ねて生きるというのは楽だし、幸せかもしれない。
私の老後や終活についての考えを鼻で笑った。
君はこれから老い先短い将来どうするんのだ。嫁さん亡くしたら、また嫁さん残して死んだら。どうするんやと。