
水島悟は建築デザイナー。今時珍しい手書きスケッチ、製図、完成模型にこだわる。クライアントには高評価だが、手柄は皆上司に持っていかれている。母一人子一人で母は末期がんで入院している。
ある日、自分が設計を担当した喫茶店で、美春みゆきと出会う。携帯を持たない彼女と毎木曜日に会う約束をする。すれ違いも続いた交際だったが、ある日を境に彼女は店に来なくなる・・・
久しぶりに泣ける映画だった。ジャニーズの二宮和也とかビートたけしの原作だととか、色眼鏡では見ないでもらいたい。
キスさえない清々しい純愛と最後の二宮和也扮する水島の献身的な態度に惹かれたし、魅せられた。
誰もが悲しい展開があるにせよこんな恋愛をしてみたいと思わせるような映画だった。
日本映画、最後の最後にかくし球を持ってきたな。現時点の私の今年一番の映画だと思う。
日本アカデミー賞、何かしら賞を獲るだろう。獲らなくても、二度、三度見たくなる映画だとは思う。
小悪党を演じさせたら、ピカ一のリリー・フランキーが何も言わずに二人を見守る喫茶店のマスターの演技が秀逸。