
戦時中、牧眞人は入院している母を空襲で亡くす。
数年後、父とともに母の実家に疎開し、母の妹叔母ナツミに再会する。当時赤ん坊だった眞人は覚えておらず、父はそのナツミと再婚することを知る。そのうえ、ナツミは妊娠して眞人の義理の弟(ラストで弟とわかる)を宿していた。
母の実家の屋敷には大きな青サギが眞人を待っていた。
その青サギは突然姿を消したナツミの大叔父が建てたという今は塞がれた森の中にある塔に巣くっている。
ある時、ナツミがいなくなる。ナツミは塔にいると確信した眞人は嫌がる使用人の老婆キリコを連れ、森の塔に出向く・・・
これは一体何なのでしょうかね?
精神世界と言うか、ようわからん映画です。
宮崎駿はこの世界はあの積み木みたいな微妙なバランスで成り立っていると言うのと、人間というのはいろいろな側面を持っていると言いたいなのでしょうか。
吉野源造の「君たちはどう生きるか」の本は出てきますが、直接は関係はないです。それは「風立ちぬ」でだいたい想像はついてましたけど。
一言申しあげると、空襲のときは火の粉を払うために防空頭巾を子どもは持たされ被せられました。学帽では火の粉で燃えるおそれがあったのです。その当時はみんな男の子は丸坊主だったのです。眞人みたいにあんな髪を伸ばしている子はいませんでした。身元がわかるように服には名前住所が縫いこんでました。そこんとこリアルではありませんでした。
若き人の大叔父の肖像画か写真だったかはエドガー・アラン・ポーをモデルにしてますよね。確かにあれは。
まあ、見てから、いろいろ考えてみてください。なかなか深い映画ではありました。