
森村抄子は、36歳バツ2で、高校生の娘と暮らしている。同窓会で初恋の小田一樹と再会し、その日に身体を重ねる。一樹は恋愛感情なしに身体の関係だけ求めている。
抄子は戸惑いながらも一樹と関係を続ける。一樹は抄子の友人華江とも関係を持っていることを知り、ショックを受けながらも一樹と華江との関係も受け入れる。
一樹には心を通わせずに手当たり次第に女性と関係を持つには深い理由があった・・・
レディコミックが原作のようで、抄子のその気持ちがわからなかった。好きでありながら、情を通じずに、身体の関係で満足している気持ち、自分の友人と関係を持っているのに、それを受け入れる気持ち。まあ、最後あたりで、一樹も抄子に惹かれてくるのがわかってくるのだが。
前回紹介した母寺島まゆみさんとの母娘競演だけではなく、寺島まゆみさんと伊藤克信とも一緒のシーンの出演で、二人が出演した名監督森田芳光のロマンポルノ時代の監督作品「ピンクカット 太く愛して深く愛して」のオマージュだと言うのも一言つけくわえておく。まゆみさん、相変わらすきゃぴきゃぴした演技でした。
行平あい佳さん実年齢の彼女は少し若く31歳。おそらく、彼女の年齢のときはまゆみさんは引退していたかも。
最後に一言。常日頃から言ってるのは「人間に品格を求めてはいけない」と思っている。何故か、それは人間って言うのはエゴと欲の生き物だから。それをどこまで自制してバランスを取るかだと思う。この歳になると「皆が聖人君子では生きられない」のは知っている。