二人狐 米紫
路地の向こうの・・・ 二豆
丘の上の病院 米紫
落語の迷宮 米紫
中入
親指の女 二豆
岬にて 米紫
二ヶ月に一度の米紫の会だが、急遽会を催したのだとか、いつもの古典落語ではなく、オール創作落語、チラシの雰囲気を見てわかるように不思議な噺ばかり。怪談噺もあるがそればかりではない。
「二人狐」 純古典みたいな噺。さげ近くなんとなくわかるようなオチだが、あんな演出だったとは。
「路地の向こうの・・・」路地の奥って、不思議空間。ちょっとふしぎ駄菓子屋銭天堂やら、ブラック商会変奇郎みたいな。言うなれば藤子不二雄A風と言うか。
「丘の上の病院の病院」 一番怪談らしいと言えば怪談らしい噺。でも、ちょっと難解。理解力の浅い人には難しいかも。夢野久作の「ドグラマグラ」風テイスト。
「落語の迷宮」 最初、えっ、「蜜柑屋」やんか、これ。
蜜柑屋→米揚げいかき→池田の猪飼い→狸の賽
→らくだと、段々と落語のラビリンスに突入。落語マニアなら笑える噺。案外噺家さんの頭の中はこんな感じなのでは。ニ豆さんによるとみんなわかる人は変態なんどとか。(私、変態です。)
「親指の女」二豆さん、貞子の真似お上手でした。「リング」のパロディはわかるけど、オチはなんとなくわかってしまったのが残念。
「岬にて」 とっても短い噺で、哀しいほどラブストーリー。暗転からの突然講座からの登場は芝居が買ってると言うか。米紫さんのやる女の子はなぜかかわいい。
次回の米紫の会は普通の古典落語されるそうです。