T高にNちゃんと渾名される先生がいた。
親父は、Nちゃんの名前の上の漢字と読みを取った。下の漢字はある和歌から取った。どんな和歌だったか随分前に教えてもらったがもう忘れてしまった。
子ども(私)が生まれて名前をつけたとNちゃん先生に報告すると「あんたの家族から、ずうっと名前を呼び捨てにされるのか」と言ったのだとか。
私としてももっと読みやすい名前がよかった。名前を呼ばれる度に詰まられるし、説明せねばならず、誤読もされる。
Nちゃん先生からは亡くなるまで、毎年年賀状が来ていた。この先生からお前の名前をつけたと言われてた。
Tらんの兄ちゃんはかの山下奉文からとって「とものり」と言う名前だ。町内では私とTらんの兄ちゃんの名前が読みにくいらしい。