ラーゲリより愛を込めて | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。





 


 



第二次大戦末期、ソ連が日本への不可侵条約を破棄をし、満州に侵攻する。満州鉄道の職員だった山本幡男は捕虜になり、シベリアに抑留される、ロシア語に堪能な山本はソ連の手先だと誤解されるが、同じ捕虜の死を悼み、仲間を励ます。

帰国寸前、元上司の讒言により、スパイ容疑がかけられハバロスクの収容所に再収容される。仲間を励まし信頼を得ていく山本を病魔が襲う。山本の遺書を遺族に伝えるためにソ連兵の監視をかい潜り、必死で覚えていく・・・。

今から三十年前の平成の初め、「ラーゲリーから来た遺書」がベストセラーになった。著者の辺見じゅんは元々は歌人で、角川書店の創業者、角川源義の娘、あの角川春樹やオリンピック収賄で話題になったKADOKAWAの角川歴彦の姉にあたる。

この本で今まで無名だった山本幡男の名前が知られるようになった。

今、戦争中も戦争が終わってからもその悲惨な状況が続くのだということを若い人たちに知って欲しい。まだ私たちの世代は戦争体験者が生きていたから、戦争に行った者の話、日本で空襲を受けた者の話、原爆の悲惨な状況を受けた人の話、満州や朝鮮半島の外地から引き揚げてきた人の話、シベリアに抑留された人の話を聞くことができた。

若い人たちはもう生で聞くことが出来ない。私たちだって生の話を聞いていただけで、実体験したわけではない。これからの人たちには本当にピンと来ないことが多いだろう。


田中角栄の言葉だそうだ。
当に今、この状況だということをわかって欲しい。日本は今曲がり角にいるのだ。

一歩間違えれば反ロ推進の映画になりかねないがまずは見ていただきたいとは思う。戦争とは平和とは考える材料にして欲しい。