
子ほめ 八十助
住吉駕籠 南光
宿替え 南光
3ヶ月に一回くらい催される「新世界南光亭」。
出し物があれ?「住吉駕籠」と「宿替え」。南光さんらしからぬと言うか、今まで南光さんの落語で聴いたことがない。ひょっとしたらネタおろし?ってことはないか。
どちらかと言うと、二つとも、師匠の枝雀さんの得意ネタで、「住吉駕籠」も「宿替え」も枝雀さんのでは何度も聴いている。
南光さんもまくらで言うたはりました。「宿替え」は落語会は初めてだと。
ハ十助さん 「子ほめ」
八十八さんのお弟子さん。なんか師匠の八十八さんに似ています。芸風もそれらしく、若手の咄家さんのグイグイいくタイプではありません。南光さんもチラっと言うたはりました。
「住吉駕籠」、江戸落語の「蜘蛛駕籠」。普通は酔っぱらいのくだりがしつこくなって中途で切り上げる方が多いのですが、南光さん、最後のサゲまでやると言ってたのでサラッとやらはりました。きっちり、蜘蛛駕籠のくだりまでやらはりました。
「宿替え」。枝雀さんの宿替え前の家で荷物をまとめるあたりから、師匠はこうしましたけど、私はこうしますとの解説がやけに多く、ちょっと興醒め。サラッと南光流の「宿替え」をやらはった方がよかった。
ひょっとしたら、南光さん、今後「宿替え」はしないか、この形ではしないとおっしゃてたので、今日の会での聴いた「宿替え」は、レアな落語を聴いたと思っていいともおっしゃてました。
南光さんのマネージャーさんが受付で検温、会計とテキパキされて、とても感じのよい女性。枝雀さんのよう言わはった「べっぴんやおまへんで、べっぴんやおまへんけどどことなく男が好きになる」タイプの女性。南光さんの前で平気でダメ出しするんだとか。南光さんは絶大の信頼を持ってるマネージャーさんだとか。